第25話 ページ27
*チーノ side*
レイ「───できません」
チ「……え？」
震える手で拳銃を拾い上げた彼女は、銃口をこちらに向ける事無く、そのまま静かに机の上に置いた。
レイ「私には……撃てません」
真っ直ぐ俺を見つめてそう告げる彼女に、スッと笑みを消す。
チ「……アホやな、君。軍人として、間違った判断やって気付いとるか？ 優秀な君らしくもない＿＿＿」
レイ「軍人である前に、私は……貴方の後輩です」
キッパリとそう言い放った彼女に、思わずハッと顔を上げる。
レイ「貴方が私たちを裏切った……それ以上に、私は───貴方に恩義を感じているのです」
彼女の純粋な言葉が、容赦無く胸に突き刺さる。
何も言えなくなってしまう俺に、彼女は「それに」と小さく微笑んでこう続けた。
レイ「そんな
チ「っ……」
どうして……どうして彼女には、全て見抜かれてしまうのだろう。
今までずっと、偽って、騙し続けてこれたのに……。
レイ「先輩……全部、話してくれませんか。事実がどうであれ……私は、貴方の味方ですから」
優しく微笑みかけてくる彼女に、つい力無い笑みが漏れる。
チ「ははっ……。まったく……君には
彼女の底無しの純粋さに負け、俺は全てを打ち明ける事にした。
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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