第23話 ページ25
*チーノ side*
チ「レイ……？」
不自然に顔面蒼白な彼女と、そのすぐ
あぁ……アカン。これは───。
レイ「先、輩……」
震える声で、彼女は自分が見てしまったのであろうものを正直に伝えてきた。
レイ「今…パソコンの画面に、アリメンターレ国からのメール…が……」
早く状況を打開しなければ、とは確かに思っていた。
だが……こんな最悪の形で状況が崩れるなんて、あんまりじゃないか。
レイ「な…何かの間違い、ですよね……？ それか…ほら、また鬱さんが悪ふざけで、悪趣味なウイルスでもばら
必死に引きつった笑みを浮かべる彼女を見ていられず、視線を落とす。
レイ「そうじゃなきゃ…だって、そんな事……」
徐々に涙声になっていく彼女を前に、俺は覚悟を決めてゆっくりと顔を上げた。
チ「……もう、わかってるんやろ？ 俺は……
───アリメンターレ国から送られてきた、スパイや」
レイ「っ……！！」
大きく目を見開いたかと思うと、彼女は顔を
あーあ…一番泣かせたくなかった人やのになぁ……。
ズキズキと痛む胸を必死に無視し、すっかり慣れてしまった偽りの笑みを彼女に向ける。
チ「俺のミスとはいえ、気付くなんて運がええなぁ。そんな君に……先輩として、最期にとっておきの功績あげるわ」
そう言って俺は、引き出しに仕舞っておいた拳銃を取り出し、彼女の足元へ放り投げた。
レイ「え……？」
ポカンとする彼女に、俺は一切の表情を消してこう告げた。
チ「その銃で───
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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