第22話 ページ24
*レイ side*
レイ「先輩……」
彼が去っていった方を見つめ、グッと唇を噛み締める。
いったい……何が彼を、あそこまで苦しめているのだろう。
一応、グルッペンさんや他の幹部の皆さんに尋ねてはみたけど……誰も、心当たりは無いとの事だった。
仕事は私もできる限り手伝っているから、それが原因ではないと思うけど……。
……ううん、私まで悩んでちゃダメだよね。
こういう時こそ、後輩である私がしっかり支えないと！
レイ「アロマは渡せたし……今度は、眠りやすいようにあったかいスープでも作ってみようかな」
コックさんたちに協力してもらっても良いかも……なんて考えながら、アロマを置くために部屋の中へ入った。
トン、と机の上にアロマの小瓶を置き、ふと
レイ「あれ…先輩、パソコン開けっぱなしにしてる……」
いつもは絶対に閉じてたのに……やっぱり、疲れてるのかな。
なんとかして、チーノ先輩を安眠させないと……。
改めてそう決意して立ち去ろうとしたその時、先輩のパソコンから通知音が響いた。
レイ「？ メールかな……？」
レイ「アリメン、ターレ……？」
アリメンターレ国…って、絶対王政の独裁国家じゃ……。
確か、グルッペンさんもあまり良く思っていないって聞いた気が……。
いや……問題はそこじゃない。
レイ「どうして…チーノ先輩のパソコンに、その国からのメールが……？」
まさか…いや、そんなはずは……。
だって……あの人は、紛れもなく私たちの国の幹部の一人で＿＿＿。
「───レイ……？」
開け放たれたドアの方から聞こえてきた声に、ハッと顔を向ける。
そこに立っていたのは、他でもない……───私の敬愛する、唯一無二の先輩だった。
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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