この世界を鮮やかにしてくれたのは君なんだよ。【wrwrd!】 (ページ1)

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少しだけ届いたかもしれない【utu】ページ1

病院のベッドで眠るのもだいぶ飽きてしまった午後、私は今日も君を待つ
「Aちゃん、やっほー」
やる気の無さそうで眠気を帯びた君の声が耳に届く
「今日は、来てくれたんだ…!」
「だってAちゃんが入院とか聞いた事もないわぁ……心配、したんやから」
“心配”その言葉を噛み締めながら.きゅっと目を瞑る、やっぱり大先生の声は落ち着く…。
「大先生、他の皆は…」
いつもならガヤガヤと騒がしい人数でくるはずなのに、と細やかな疑問を投げ掛ける
「今日は俺一人やで、Aちゃん、明後日退院やろ？だから皆準備しとんねんw」
「…準備？何の………？」
「あ、なんでもあらへんよ～」
先生の目があきらかに遊泳しているがまぁ良いことにしよう
「さてと…」
おもむろに立ち上がり持っていたレジ袋からなにやら物を取り出す
「大先生…？」
「ほい、お祝い…ってまだ早いよな、んー……プレゼントやね、うん」
そんな事をぶつぶつ言いながら私に
花を渡してくれる
「赤いバラだ！先生らしいw」
「ちゃんと11本あるで、ってもうこんな時間なん!?俺ぐるちゃん所行かんと!
ごめんなAちゃん!またな!!」
ゆらゆらと手を降りながら病室をででいく大先生を見送りながら、もらった花束をぎゅっと.抱きしめる
「大先生……花言葉分かってたんだぁ」

11本の赤いバラの花言葉は”貴女が好き”