ATTENTION (ページ10)

今日:37 hit、昨日:45 hit、合計:224,197 hit

目移りページ10

Aside

翔吾「顔怖いで」

最近私達に新しく就くことになった女性スタッフさん

鼻の下を限界まで伸ばしドッロドロに蕩けた顔で
分かりやすく目で追う男共に舌打ちを漏らす

RIKU「あとで連絡先聞いちゃおうかな」

海青「それはずるいわ、断る理由がないですもん」

昂秀「しかも結構胸もデカ、…痛ッ！！」

セクハラ紛いの発言を描き消すように
私の目の前に座る昂秀の脛を容赦なく蹴り上げてやる

ガタンッと結構な音を立てて揺れる机

目に涙を溜めて悶える昂秀を鼻で笑えば
隣の翔吾くんから怖っ、なんて声が聞こえてくる

「翔吾くんもああいう女性がタイプなんですか？」

翔吾「……なに、ひなちゃん嫉妬しとるん？笑」

「その呼び方やめてください」

翔吾「普通やん別に」

そんな私と翔吾くんのやり取りを楽しそうに笑いながら
観察してくる壱馬くんは、案の定興味が無いようで

壱馬「ところで何の話してるん」

「耳ついてます？」

翔吾「そういえばアメコ新作出たんやって」

壱馬「マジで？また今度3人で行こや」

「私もう翔平と行きましたよ」

壱馬「それはないわ」

翔吾「別にええし、男2人で行ったるもんな」

撮影もそろそろ終盤に差し掛かった19時過ぎ

無駄にJKを彷彿とさせる会話で盛り上がる2人を横目に
スマホに夢中な慎の隣に移動する

「まこちゃん、今日うち来ない？」

慎「大丈夫です」

「最近この子抱いてくれないんですけど！！」

陣「声デカいねん」

「女でも出来たの？ねぇどうなの？」

慎「……やっぱ分かっちゃいます？」

想像していた反応とは全く正反対の言葉に
追求しようと前のめりになる私に呆れた顔を見せる慎

翔平「最近別れたじゃんねぇまこ」

「なにその話しらない」

翔平「……っしゃ、TikTokでも撮るか」

慎「翔平さん？」

楽屋からの逃走を図る翔平を
真顔で立ち上がり追いかけるように出て行った慎

周りの反応を見る限り知らなかったのは私だけらしい

「言えよお前」

樹「や、俺も知らなかったって、」

樹「……痛い痛いっ、首締まる、！」

山彰「ほんと仲良いな」

.