ATTENTION (ページ42)

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翔平side

" 変態なのはお互い様じゃね？ "

馬鹿にするような、嘲笑混じりの樹の言葉が
脳裏に浮かんできてはその苛立ちをぶつけるようにAを抱く

「…っだめ、ぁ、…壊れちゃ、」

翔平「この程度じゃ壊れねぇから安心しろ」

細い腰を掴み、ガツガツと容赦なく奥を突き上げると
中を痙攣させながら最早何度目かも分からない絶頂を迎える

だらしなく開いた口から情けない声を漏らすAを
バックハグで支えながらつむじにキスを落とし

顔を上げた樹の目は厭らしい程に熱を含んでいて

樹「翔平のと俺の、どっちの方が好き？」

「…ん、どっちも、」

翔平「可愛いか」

樹「俺だけじゃないのなんか不服だな」

翔平「なら聞くなよ」

不満そうに首を傾げる樹から視線を逸らせずにいた

樹「翔平長い、早く変わって」

翔平「…っるせぇ、」

死ぬ程凝視された状態で催促されたら出るもんも出ねぇよ

薄っぺらい皮越しに半ばヤケクソで欲を吐き出すと
速攻樹に押し退けられてしまう

樹「ゴム取って」

翔平「どこだよ」

樹「そこ」

部屋を見渡せば、机の真下に転がっている小さな箱を発見

繊細な物なんだから丁寧に扱え、なんて
絶賛賢者タイム中の俺は口に出すのも面倒で素直に従った

ソファに座って天井を見上げれば背後から聞こえてくる嬌声

「っぁ、いったばっ、か、…ぁあ、」

樹「もっと締めろ」

こいつら頻度も馬鹿だし、相性も変態同士一番良いらしい

何に対する物なのか自分でも分からない溜息を吐き
とっくに気の抜けたビールを一気に飲み干してやった

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