ATTENTION (ページ41)

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#U.Shohei & F.Itsuki ページ41

翔平side

" 21時過ぎ、305まで来て "

そんなメッセージが樹から届いたのが数時間前

移動日だった今日は取り敢えず自室で荷解きだけ済ませ
部屋着に身を纏い、指定された通り305号室を訪れた俺

コンコン、と数回ノックしてみるも反応は無し

翔平「……呼び出しておいてそれはねぇだろ、」

静かな廊下にそんな俺の愚痴が吸い込まれていく

駄目元でドアハンドルに手をかけて引っ張ってみれば
不用心にも鍵はかかっていなくて

そこに広がっていた光景に思わず思考が停止する

「……いつき、ん、ぁあ、」

樹の腰に細い足を巻き付け、甘い嬌声を漏らすAと
そんな彼女の首に顔を埋めて律動を繰り返している樹

見てはいけないモノを見てしまった罪悪感に苛まれた気がした

樹「……あ、翔平、遅せぇよ」

俺の存在に気が付くと、前髪をかき上げながら振り返った樹

下で組み敷かれ呆然としているAの反応を見る限り
先程のLINEの内容はこいつの独断である事実は確かだった

ふいっと踵を返そうとする俺を慌てて止めに来る変態

樹「おい、」

翔平「邪魔して悪かった。帰るから離せ」

樹「お前何か誤解してない？俺がここに呼んだ理由」

翔平「……じゃあ何だよ、見せ付けか？とんだ変態だな」

俺の左手首を掴む樹の右手を振り払おうとしても
不服だが体格差では負けてしまう俺は抵抗するのも無駄で

そのままグイッと引き寄せられたかと思えば
スウェット越しに、俺の俺を軽く掴んでくる大きな手

ハッとして顔を上げれば口角を上げた樹と視線が交わる

樹「変態なのはお互い様じゃね？」

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