ATTENTION (ページ39)

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壱馬side

Aが風呂に入っている間、少しの時間を見つけ
狩りに出ていた俺のヘッドフォンが宙に浮き現実に引き戻される

ハッと振り返ればバスタオル姿のAが突っ立っていた

壱馬「返せ」

「やだ」

壱馬「これランクマやぞ？もうほんま、知らんやろこの、」

「早くしましょ？」

ようやくヘッドフォンを奪い返した俺の言葉を遮るように
グイッと耳元に顔を寄せ、そう囁かれた甘い声

態とらしく熱を含んだ呼吸を繰り返す彼女に
適当に軽く蓋をしていたはずの欲が一気に溢れ出した

膝に掛けていた毛布を投げ捨て、そのまま壁まで追いやる

壱馬「俺と何がしたいん？言うてみ？」

小さい顔をむぎゅっと片手で掴み
覗き込みながら軽く左右に振って問いかけてみるけど

この期に及んで黙秘を貫き通すA

壱馬「お前の相手してると調子狂うねん」

「…っぁ、や、」

白い首筋に無数に残る変色した鬱血痕

普段は器用にファンデか何かで隠してるそれに
上書きするように歯を立てながらバスタオルに手をかける

露わになった膨らみに手を伸ばすと、ビクッと震える肩

「ここじゃやだ、ベッドがいい、」

壱馬「その前にまだ答え聞いてへんけど？」

もう答えなんて言わずもがな分かり切ってるけど
本人の口から聞きたくて執拗に責めてみると

意地悪、なんて唇を尖らして上目遣いをかましてくる

……あーいつもこうやって俺以外の他の男にも
こんな隙しかない甘えた顔見せてんのやろうなぁ

「……抱いてください、壱馬くん」

ようやく吐かれた彼女の本音に口角を上げると
軽々しく姫抱きにし、寝室へと直行する

壱馬「ごめん、今日は優しく出来へんわ」

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