ATTENTION (ページ30)

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慎side

「…っぁ、ん、きもち、」

胡座をかき、後ろに手を突いて身体を支える俺の上に跨り
前後左右に厭らしく腰を動かすAさんを見上げる

" 慎は何もしなくていいから "

先程の言葉の意味を理解したのは午前2時を過ぎた頃だった

慎「気持ちいいのAさんだけっすよ」

「うるさい」

余裕無さげに雑に唇が重ねられ、強引に割って入ってくる舌

汗ばんだ彼女の紅潮した頬を両手で包み
口内で暴れ回るその生暖かい舌を制止するように甘噛みすると

先程までギュッと瞑られていた瞳に至近距離で映る俺の顔

慎「俺としてない間に腕落ちました？」

「……っ、」

慎「そんな腰使いじゃ一生イけない」

敢えて皮肉を込めるようにそう低い声で吐くと
首に回されていた手首を掴み、そのままベッドに組み敷く

慎「ほんとは突かれる方が好きなくせに」

汗で額に張り付いた前髪を掻き分けてあげると
黒い瞳に薄らと涙の膜を張り、下唇を噛んで見上げてくる

その涙が何に対する物なのかなんて分かんないけど

慎「……その顔、すんごい唆る、」

「っん、ぁ、…あぁ、まこ、っ、」

腰を浮かすように膝裏を持ち上げ
全体重をかけながら奥目掛けて何度も腰を打ち付けると

喉を仰け反らせ、叫びにも近い声で俺の名前を呼ぶAさん

「…は、っぁ、おくっ、きもち、ぁ、」

慎「分かる？ここまで入ってるの」

下腹部をグリグリ押しながらそう耳元で囁けば
油断したら食いちぎられそうな程に中を締め付けてくる

慎「っ、…きっつ、」

遊んでる割には締まりいい方、なんて
本人には口が裂けても言えないっていうか言ってあげないけど

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