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#A.Ryu & S.Takahide ページ20

昂秀side

時刻は18時過ぎ、すっかり日も沈み
綺麗な街頭に照らされた事務所近くの川沿いの道を

1人寂しく黄昏ながら歩いていた時だった

昂秀「……あれ、」

前方の人混みの中に、見慣れ過ぎた2つの後ろ姿を発見

手を繋いだり腕を組んだり露骨な事はしていないものの
身長差といい雰囲気といい最早カップル

……なにあれちょっと羨ましいじゃん

駆け足で近寄り、驚かすように背後から声をかければ
ビクッと肩を震わせ振り返ったAさんと龍

龍「なにしてんのこんなとこで」

昂秀「自分達こそ2人でなにしてんの」

2人の手にはアメコのコーヒーカップ

え、ついさっきまで俺もずっと一緒にいたよね？
別に誘ってくれても良くない？

龍「Aさんがアメコ寄りたいって言うから寄って、今から一緒に帰ろうかななんて思ってたとこ」

昂秀「一緒に？」

「てか龍ちゃんの家でもいいけどどうする？」

龍「んー、でもここから近いのはAさん家っすよ」

中目黒の一角、完全に置いてけぼりで立ち尽くす俺

萌え袖状態の両手でカップを持ち
上目遣いで龍を見つめながら言葉を並べるAさん

いつにも増して可愛いのは何故

龍「じゃあ昂秀、今日はそういうことだから、」

昂秀「いやいや待って」

「なに」

昂秀「……久々に3とかどうすか？」

「ただでさえ目立ってるのにやめてくれる？」

突き出していた3本の指を凄い勢いで曲げてくるAさんに
痛みから奇声を上げれば頭をぶっ叩かれる

最近俺の扱いだけ雑すぎて泣きそう

「あ、そういえば多分ゴム切れてる」

昂秀「俺常に持ち歩いてるんでありますよ」

龍「まさかの常備タイプ」

昂秀「財布に」

「擦れるからやめなよ」

昂秀「ちなみにオカモト」

龍「俺サガミがいいからやっぱ買いに行こ」

「別にどっちでもいいから」

昂秀「いやいや、男にはこだわりがあるんすよ！！」

「あんた達だけだよきっと」

デカい俺達に挟まれた真ん中で
呆れたように首を傾げながら笑ってるAさん

恐らくこの人の好みはめちゃうすとか？面白

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