ATTENTION (ページ11)

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秘密ページ11

壱馬side

北人「ほんと黙ってたら可愛いのになぁ〜」

RECの休憩中、ふと隣から聞こえてきたそんな声に視線を上げると
スマホを片手に唸っている北人の姿が

ちらっと覗けば開かれていたのはカメラロール

北人「俺しか知らないAの顔コレクション」

壱馬「それを言うなら俺だって負けてへんけど？」

途中だった本を閉じ、徐にスマホを取り出すと
" ひな " と表示されたアルバムを開いて北人に突き出す

ザッと2000はあるで。いや動画も含めたらもっとか

ポカンと口を開け忙しなく目を動かしていた北人の頬が
徐々に緩んでいくのが分かる

壱馬「Aの可愛さ最大限に引き出せてるやろ」

北人「うん、まぁ、……てか壱馬ってこんな趣味あったんだ」

壱馬「は？自分と何が違うねん」

北人「俺はこんなの撮ったことないもん」

若干紅潮している北人に疑問を抱きながらも
自分がドヤ顔で突き出していたスマホの画面に視線を移す

そこに映し出されていた写真に自分でも目を疑った

……待て待て待て、こんなんいつ撮ってた？

壱馬「頼む、今の一連全部忘れて」

北人「無理」

壱馬「叙々苑雪コース」

北人「本気じゃん」

足を組み、ストローを咥えながら鼻で笑う北人

その舐めた態度に内心ムッとしながらも

先程の卑猥な行為中の写真の存在を知るこいつを
簡単に野放しになんて出来るわけがない

口止め料にしてはまぁまぁ値段張るけどもうこの際仕方ない

北人「動画はないの？」

壱馬「もし仮にあったとして誰が見せるか」

北人「その反応はあるんだ」

壱馬「……そう言う北人も1つや2つ持ってるやろ」

北人「ううん、俺は生で楽しみたい派だから」

北人「カメラ越しで済ませるなんて勿体なくない？」

RIKU「何の話？」

いや別に、なんて下手に濁す俺とは裏腹に
俺の失態を暴露したそうな顔でニタニタしている北人

けど流石に叙々苑が効いてたらしく

北人「俺最近Aとご無沙汰なんですよねぇ」

RIKU「確かに北ちゃん最近忙しかったもんね」

北人「今日あたり誘ってみようかな」

少し脱線した話題で盛り上がる2人を横目に
1人ホッと胸を撫で下ろす

午後からのRECは案の定終始不調だった

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