▼突然の来訪 ページ37
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『えっ今日の貸切予約って店長のご友人なんですか』
「そうよ〜」
ランチ営業が終わり、残すところディナー営業だけとなった
けれどディナーは今日は貸切予約。今日はちょっとハードかもしれない
しかも店長のご友人で一部上場企業の社長さんらしい。はぁ・・・店長って一体何者なんだろうなぁ
「今日は貸切終わり次第お店閉めるからね。終わったら皆のところにいくんでしょう?」
『はい、ありがとうございます!』
「ようやくウチのカワイ子ちゃんが顔出しよ〜!うふふ嬉しいわね〜!」
そう、店長の言うとおり
今日仕事が終わり次第シルク君宅で皆で動画を撮る予定なんだけどそこで私は初顔出しとなる。
先日の件もあって、ちゃんと顔出して話をするべきじゃないかという結論に至った
最初は不安だったけど魁が言ってくれたから
“俺らがAを守るから”
って。
思い出すだけで顔が熱くなってきた
ナオさんに肩を叩かれて我に返る。さぁ、夜は大忙しだ
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厨房の奥でナオさんと2人、料理の確認をしながらお客様の到着を待った
貸切とはいえ今日の人数は9名らしい。
一応社長さんだからね、なんて店長は笑っていたけど正直私はガッチガチに緊張している
だって社長さんってもっといいもの食べてそうじゃん・・・
ウチの店は大衆洋食店でリーズナブルなのが売りだし
ディナーでさえも1人辺りの相場3000円くらいで楽しめちゃうような店だよ?
緊張しすぎて一向厨房内をウロウロ
その様子を見てナオさんが笑っている
「お客様到着したわ。2人とも来てくれる?」
来てしまった
やばいやばい、内心焦りまくりの私だがナオさんはどうやらリラックスしている
元々一流ホテルでスーシェフをしていたくらいだもんね、慣れてるな〜・・・
そしてカウンター越しから見えた人達
『・・・ん?』
見覚えのある背格好たちと、見たことないスーツ姿の人
「連れてきたわよ〜!この子が5年前くらいからウチで働いてる弟子でYoutuberのつじもんちゃん!」
『いやあの店長、えっと、え?』
silk「お前超間抜けな顔してんじゃんおもしろwww」
高そうなスーツを身にまとった人が社長さんなのはわかった
なんでFischer'sも勢ぞろいしてるんですかね?
「紹介するわね。この方はUUUMの社長、鎌田さん」
『・・・えっ!?』
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作者名:Z1GSY x他1人 | 作成日時:2019年6月28日 20時