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機械音で目が覚める
スマホを見れば午前6時。いつもの起床時刻だ

目覚ましを解除して通知の確認。魁からの連絡はないからきっと今日もいつもの時間にくる。

さてベッドから出てご飯の準備をしよう
そう意気込んで布団を蹴り上げた


・・・ん?




『あれ、昨日私ベッドで寝たっけ?』




ベッドへ行った記憶がない。そもそもお風呂に入った記憶すらない
自分の服を見れば昨日と全く同じだ。

壁に頭をぶつけたところまで覚えている
そのまま座って寝た気もするがその後起きて自分でベッドまで行ったんだろうな


とりあえずお風呂に入ろう
脱衣所で鏡を見ればそこには醜いほど目が腫れた自分がいた
そういえば昨日泣いたっけ。もうその辺も記憶が曖昧かも。いや忘れたいだけか。


さっとシャワーで済ませて髪も適当にタオルドライ。

今日はホットサンドにでもしようかな。


ローストチキンの肉を丁寧に骨から外してほぐす
前菜盛り合わせの1つで使ったカレーポテトと一緒にマヨネーズで和える
パンで挟んでホットサンドメーカーにかけること2分。すぐ完成だ

あとはレタスは洗って余分な水気を取ったらちぎって二枚ほど飾り、
そこにキャベツの千切りとくし型に切ったトマトを添えて昨日余ったバーニャカウダソースをかける

そして最後に冷凍して渡されたミネストローネを鍋に入れて解凍する


時刻は7時半頃、鍵の開く音がした




motoki「おはよ〜」

『おはよ。ご飯できてるよ』



グツグツ煮えてきたスープをカップに入れようとするとその手を止められた

そして私の顔をまじまじと見る彼



『え、なに』

motoki「いや、やっぱ目少し腫れちゃってるね」

『やっぱ、って何よ』


motoki「昨日夜、なんかすごい音したから家来たんだけど壁によっかかって寝てるしさ
  だからベッドまで運んだんだけど目元赤かったから泣いたのかなって思って」



・・・まじか



motoki「昨日何かあったの?仕事忙しかった日だよね」

『あーいや昨日ミスばっかしちゃってさ!それでちょっと凹んでただけ!』

motoki「あとテーブルにはタッパーは出しっぱなしだし床に包丁落ちてたんだけどどうしたの?」

『疲れすぎて手元狂って包丁落としちゃっただけ!あとはしまい忘れ!ごめんね態々』

motoki「・・・ならいいけど」


『とにかくご飯食べようよ!』



まだこの感情に名前をつけたくない
気づきたくない


.



まだ私は、傷つきたくない


.


.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:Z1GSY x他1人 | 作成日時:2019年6月28日 20時

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