検索窓
今日:32 hit、昨日:23 hit、合計:76,802 hit

▽出会いは在り来たり ページ2

.



「・・・魁」

『A・・・です』



小学生時代、家の隣に引っ越してきた子
第一印象はお互い良くなかった気がする。




『今日はデザート付きだよ』

「まじで!?やったー!」



中学時代、その頃にはひとりで料理ができるようになっていて
魁のママが忙しいってこともあり弁当の日は私が2人分の弁当を作っていた。



「Aどこまで進んだ?」

『ぬしさま戦の前までかな〜。ハートゴールドはもうすぐ四天王だけど』

「まじ!?ポケモン出たばっかじゃん」

『おかげで寝不足〜w』



高校時代、彼は引っ越してしまって物理的距離は遠くなったものの
私はバイトもしていたし親同士が仲良かったのもあって月1会いに行けた
それでも離れてる時間は以前よりも多くて、家に行くたび知らないものが増えていたりしていた



A誕生日おめでとう◎お祝いしたいからどっかであそぼ

ありがとう!今色々忙しいから落ち着いたらまた連絡する。ごめん



私は専門、彼は大学生時代
比較的私も忙しい方ではあったけれど、彼は私よりも忙しいらしく
結局会えたのはお互い1年生の時の夏以来。

その後は私も2年で卒業して就職。向こうはきっと卒論やら就活で更に忙しくなっただろう

高校時代で離れた距離が更に広がった気がして
考えるたび悲しくなっていたのは懐かしいな〜・・・なんて。



・・・



そして現在。




motoki「今日も美味そ〜・・・いただきます!」


『はいどうぞ』




彼は今私の目の前にいる
そして変わらず私の作ったご飯をがっついて食べているのだ。


・・・え?同居してるって?
いやいやそういうわけじゃないんですよ

まあ、借りてる部屋は隣同士だけど



motoki「やっぱAのご飯が一番うめー・・・」


『食べ慣れてるからでしょ』


motoki「まあそれはあるけど、仕事で料理もしてるしやっぱ腕が違いますなぁ」


『そりゃどーも。あ、そうだ琥珀糖余ってるからメンバーさんに今日もおすそ分けして』


motoki「え、俺が食べる」


『動画用にいろんな種類つくったから両えぐいんだってば!w』




彼の鞄から覗くピンク色のTシャツには魚類系のキャラとロゴ
そして私の手元にはなるべく綺麗に小分けラッピングした7種類の琥珀糖



そう、私たち



個別ではあるけれど



お互い、Youtuberってやつになってました。



.



.

▼隠し事はいつかばれる→←▼お願い と 夢主設定



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
142人がお気に入り
設定タグ:Youtuber , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Z1GSY x他1人 | 作成日時:2019年6月28日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。