処刑７ ページ8
お爺さんが案内した部屋は６部屋あり、私達は９人なので部屋割りを考えた。
「私はフェイと一緒がいい！」
「わかった、じゃあAちゃん達はそっちの部屋ね。」
そうしてエマは少し大きめの部屋を指さした。
「私達も２人がよろしいですの。」
サンドラとジェシカも２人部屋になり、残り５人の内２人が２人部屋になる事になった。
「俺は２人部屋なんて勘弁だ。」
クリスはそう言った。
「何を言っているんだい？クリス。クリスは僕と同じ部屋で良いじゃないか。」
ロディはクリスを引っ張った。
「は！なんでお前と同じ部屋なんかに！」
クリスは嫌そうな顔をしながらロディから逃げた。
意外と仲良いな、この２人。
「クリス、レディファーストは大事だよ。」
ロディは、エマ、バニラ、リリアンを見てそう言った。
「あら♡やだ〜♡素敵ね、ロディちゃん♡」
リリアンはキュンとしたようにロディを見た。
「そんな気遣わなくても大丈夫よぉ。」
バニラは微笑みながらロディを見ていた。
「僕は紳士だからね、レディファーストは基本中の基本だよ。」
ロディはウィンクしながら言った。
「うぇ...。」
クリスは心底嫌そうな顔をしながらもレディファーストと聞いて仕方ないとロディと同じ部屋にした。
やっぱり良い奴だな〜。
「部屋は決まったかのう？」
お爺さんはタイミングを見計らって話しかけてきた。
「はい！決まりました！」
エマが元気良く言うと、お爺さんは微笑んだ。
「そろそろ日が暮れるな。もし、中に人狼が交じっていたら今夜、誰かが死ぬじゃろう.....ハッハッハ...コワい、コワい！」
お爺さんはまた冗談を言い始めた。
やめろ、怖いだろ！！
「では、また明日。ゆっくりと休むのじゃぞ。」
そう言い、お爺さんは去って行った。
「もう！また驚かせて！」
エマは頬を膨らまし可愛らしい顔でそう言った。
可愛い！天使！
「なんだよ、エマ、ビビってんのか？」
クリスは笑いながらエマにちょっかいを出した。
「何よ！クリスこそチビるんじゃないわよ！」
「なっ！そんなことする訳ねーだろ！」
そしてまたクリスとエマの言い争いが始まった。
そのおかげで少し怖かった心も晴れた。
怯えていたサンドラ達の方を見ると、サンドラ達もサンドラ達で落ち着いたようだ。
良かった！
「じゃあ、部屋に入ろっか！」
そうして私達はそれぞれ部屋に入ることにした。
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作者名：とらんぷ | 作成日時：2018年11月5日 23時
