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処刑2 ページ3

他の遭難者の方へ向かうと可愛らしい女の子がこちらへ駆け寄り話しかけてきた。

「あなた達も遭難してしまったの?」

彼女は首を傾げながら聞いてきた。

茶色の髪で1つ結びにしており、とても明るそうな子だった。

「はい、そうなんですよ〜。」

私は抱きつきたい欲を抑え、そう返した。

「私と一緒だね!私はエマ!宜しくね!」

そう言って、エマはにっこりと微笑んだ。

エマ...エマ...可愛い...好き...。

彼の方を見ると、少し顔が赤かったような気がした。

気の所為だよね...。

「私はA!で、こっちの眼鏡がフェイ!よろしくね、エマ!」

そうして私は勢いよくエマの手を握った。

「め、眼鏡って...。」

彼は何か言いたいようだったが気にしない。


そして私達はエマについていき、他の遭難者達の方へ向かった。

遭難者達はそれぞれ無言でソファに座っていた。

遭難者達は私達を含め9人いるようだ。

そして、私達も少し古びたソファに座った。

「ねぇ!同じ遭難者なんだし自己紹介しない?」

そうエマが突如言い出した。

「はぁ?んだよ、めんどくせぇ。」

そう言ったのは、ハット帽を被った男だった。
感じ悪〜!!

「こら、クリス!そんなこと言わないの!」

「チッ。」

クリスと呼ばれた男はエマに叱られ黙った。

エマとクリスって人は知り合いなのかな...?

「私はさっき自己紹介したから知ってると思うけど、エマ!で、こっちのハゲがクリス!」

エマはクリスを指して言った。

「誰がハゲだ!!!!」

クリスは結構大きめの声でツッコんだ。

何だこのコンビ、意外と面白いな。

私は思わず笑ってしまった。

「何笑ってるんだよ。」

クリスは少し不機嫌そうに言った。

「ごめん、ついっ。ふふっ。」

私は笑いが止まらずにいると、他の遭難者達も釣られて少し笑っていた。

それを見て、クリスは顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。

感じ悪い奴だけど意外と可愛い奴じゃん!!


「じゃあ次はそこの双子ちゃん!」

エマは向かいに座っている双子の可愛い子達を指しそう言った。

彼女達はそれぞれ白と黒と色が対象的な服を着ており、1人は明るそうな子で、もう1人は少し暗そうな子だった。

「私はジェシカと申します。」

ジェシカと名乗る子は白い服を着ており、上品な喋り方をしていた。

「...サンドラと申します。」

サンドラと名乗る子は黒い服を着ており、ジェシカとは違い、声が小さく大人しい性格のようだ。


どちらも天使だ。

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作者名:とらんぷ | 作成日時:2018年11月5日 23時

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