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5話 ページ6

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「…以前この辺りに 住んでいて、それは それは 美しい人だった」

「─── へぇ…」


「そして、お前のように 妖ものを目に映すことが 出来た。それゆえ、人は 誰も
彼女を 理解(わか)らなかった」

「…へぇ」






何故だか 分からないが、蝉の音が 酷く遠くに聞こえるような 気がした 少女。
そのまま、少しだけだが視線を地面に落とす。



「彼女は いつも ひとりだった。いつも いつも、ひとりだった。
それで レイコは、妖怪相手に憂さ晴らしを始めたのさ」





───…うっわ、イッキに雲行きが 怪しくなったぞ。
一人 苦笑する。

招き猫は、にやっと口角を上げた。




「お前。ユウジンチョウを 知っているかい?」

「ユウジン…」



そこまで 言いかけた時だ。
ガサッと茂みが揺れた音がしたので、思わず 肩をビクリ揺らす。

それに 気が付いた 招き猫が、追われているのかと聞いて来る。
少女は小さく頷いてみせた。




「結界の余波で 低級なやつは 近づけんさ」

「そうなのか?それは 助か…」



ガッ───…いきなり頰を殴られた。
目を細めて、招き猫に文句を言おうとした少女は 我に返る。




「い、いねェ…!」


逃げたのか。
話が通じるからと油断した、そう思いながら 少女は首辺りに触れる。


関わると ろくなことがないと。







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霊歌 - 続き、楽しみです!最近の天気、どう思いますか?雨が降ったり、台風がきたり・・・ (2017年10月22日 21時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
油冷 - 霊歌さん» ありがとうございます! (2017年10月17日 20時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
霊歌 - 大丈夫です!それまで楽しみにしてます!! (2017年10月12日 12時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
油冷 - 霊歌さん» ちょっとずつの更新になりますがね。気長に待っていてもらえると嬉しいです。 (2017年10月11日 21時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
霊歌 - そうですか・・・続き、楽しみにしてます!!ヒロインの過去、凄く気になります!! (2017年10月8日 23時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:油冷 | 作成日時:2017年4月22日 18時

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