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「では次のページ開いてください」





6時間目、


朝も中休みもマラソンの練習があったためか、机に突っ伏してフェードアウトしている子がちらほら。





現にあたしもその状態である。






その事を把握してるのか、先生も特に叩き起したりはしない。



それでいいのか先生。







【この世界の軸を乱さないで欲しい】







随分とこの体に…

この世界に馴染んでしまっている自分がいるのも事実。




夢の中で神様が言った通り、ここは本当に漫画の世界なのかもしれない。



でもそれがわかったからと言って好き勝手できる知識も頭脳もない。








この世界に来て4年。

いや、もうすぐ5年経ってしまう。






長くて短いような時間。






【全てが終わった時、

キミも元の世界に帰れるはずなんだ】






嬉しい____?





安心した____?







そんなんじゃない。






むしろ残念だと


心の奥底で悲しむ自分がいた。







________どうして、?





そんなの簡単だ、




あの世界に未練がないから。




未練が残るような人生を送っていたなら

真っ先に帰りたいと思うのだろうか。







______不安と恐怖でどうしようも無い時、





支えてくれる、助けてくれる存在が居たなら尚更。






だけど生憎、



そんな相手のいないあたしはこの世界を受け入れた。









不安より何より









【お帰り、A】









期待していたのかもしれない。

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作者名:うぃっぷ | 作成日時:2020年10月11日 23時

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