【名探偵コナン】とりあえず、実行してみるか。 (ページ21)

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熱で頭も体もだるい中、

大体は覚えている。

規格外の見知らぬ神様からのお願いごとは確か____

『“この世界の軸を乱さないで欲しい”』

「すっ、すごいすごい！！すごいよAっ！！
覚えていてくれたんだね！？！？！」

『喜びすぎじゃない。』

そんなに嬉しかったの………

意味わからなくて結局何もしてないんだけど…

少しだけ罪悪感が生まれる。

…いや、そもそも神様ってどっちかっていえばお願いされる側じゃない？？？？？

だよね？？？？？？？？？？？？？？

今お願いしてる側になってるのは気の所為？？？？？？？

「この世界の軸…簡単に言えば運命だね、

元々この世界に存在するはずのないキミがいる。

…その時点で僅かに軸が曲がってしまったのは確かなんだけど、

だからといって元ある運命と比べても大きなズレは今の所無いから安心してね。

まぁ、実際原作がまだ始まっていないって事もあるんだろうけどね」

聞きなれない単語が頭の中をグルグルと駆け巡る。

『…原作…？』

“ここ”が元いた場所と違うことは理解出来ているつもりだけど

“軸”とか“運命”とか難しい単語が入ると

なんか、あたしやばいことしてるのかな、

なんて不安になる。

「えっ、いや……まさかとは思うけど、

この世界がどの物語か…気付いてないの…？」

『…物語…？

えっ、何ここ、童話の世界か何かなの？』

目の前の神様に「信じられない、なんだコイツ」みたいな目で見られ戸惑う。

え、何。

そんなに有名なやつなの？？？？？？

「キミの世界にある推理漫画

“名探偵コナン”

キミも知ってるはずだよ」

『よりにもよってそれなの。』

思ったよりも過酷そうな世界でした。