9.不本意な暴露 ページ9
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ジュンギュ「Aは高校生の時、一回だけ好きな人に告白したことがあるんだけど」
「待って、なんで今そんな話を…」
ジュンギュ「そいつが本当に不細工だったんだよ!背も小さくて、成績も良くなかったし、なのにAは、カッコイイって」
「はい?全然不細工じゃないから。むしろイケメンだったし、私よりも背が高かったし、学年でも人気だった」
ジュンギュ「イケメン?イケメンっていうのは俺みたいな顔のことを言うんだよ…Aは本当に見る目ないよね?
俺の方が背が高いし、俺の方が人気だった」
「…あの人は運動神経抜群だったし、本当に優しくて性格が良かった」
ジュンギュ「運動神経抜群だからって何が出来るの?
アスリートになったわけでもあるまいし…どうせ片想いするなら学校一のイケメンにすればよかったのに」
「はあ…だいだいどうして今更そんな話をするの?」
ジュンギュ「可哀想だからだよ!
不細工に告白して振られて自尊心が傷ついたでしょ?
俺がAだったら失敗してもイケメンに告白した!」
「……」
ジュンギュ「…やばい、なんかふわふわする…う〜ん」
私に一喝して満足したジュンギュは目を擦るなり、再び机に突っ伏して眠り始めたが、恥ずかしい過去を同期達に晒されて残された私は、顔を上げられないままだった。
ジフン「へえ…A告白とかするんだ…意外」
「大丈夫?そんな男忘れちゃいな」
「まあ、そんなこともあるよ…」
みんなの慰めが余計に私の肩身を狭くさせた。
―――
ジュンギュ「ん?ここどこ?」
「……重い」
ジュンギュ「…A?どこ行くの?」
「どこって家に帰るんでしょうが…歩けるならひとりで歩いて」
ジュンギュ「俺を酔わせてどうするつもり?」
「は…勝手に酔ったくせに…ちょっと…全体重預けないで…」
ジュンギュ「A……見る目……ない」
「は!もう寝ないでよ!引きずるよ!」
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時