49.有限な美しさ ページ49
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「花は綺麗だけど、いつか枯れてしまうじゃない?
そんな風に美しいものの殆どは有限だと思う」
ドヨン「…」
「恋という感情も、今の私たちの代名詞である青春も、
全部有限だと思う…でも、文学は違う。
時間がどれだけ経っても…寧ろ時間が経てば経つほど評価される作品もあって…文学は永久だから…」
ドヨン「そうですね…」
「だからもっと勉強したいと思ったんだ…
でも今思い返してみたら、ちょっと痛い奴だよね〜」
ドヨン「そんなことないです!!」
詳細に話すと長くなってしまうので要点だけ簡潔に話したが、話を聞いていたドヨンは胸を打たれたような表情で私を見て口を開いた。
ドヨン「文学は永久だという言葉、本当にカッコイイです!感動しました!」
「そ…そうかな?」
ドヨン「はい!やっぱり、先輩に頼んで間違ってなかった…」
―――
ドヨンとの食事を終えた私は自宅に帰ってきたが、無人であるはずのその空間で、見慣れた一人の男がくつろいでいた。
ジュンギュ「あ…やっと帰ってきた」
「何してんの?」
ジュンギュ「ゲーム」
「また?」
ジュンギュ「今日はツイてる…三連勝中!」
そう言って笑みを浮かべ、こちらに向けてピースをした彼は上機嫌のように見えた。
ジュンギュ「ご飯食べたの?肉の匂いがする」
「よくわかったね」
ジュンギュ「大丈夫だった?」
「何が?」
ジュンギュ「新入生に恋に落ちたりしてないかって」
「うん?」
ジュンギュ「またAの失恋を慰めるのはうんざりだからねー」
「ちょっと!その話は禁句だって!」
ジュンギュ「これ以上黒歴史を作りたくないなら慎重にね」
少し取り乱した私にキムジュンギュは真剣な面持ちで話したが、やはり整った顔立ちのせいか、彼の真顔は何か圧倒されるようなものがあった。
ジュンギュ「俺が思うにAは…」
「…」
ジュンギュ「恋愛とは一生縁がないね」
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時