恋に師匠なし

43.課外授業当日 ページ43

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ジュンギュ「…で、課外授業ってどこでするの？」

「図書館でしようと思ったけど、おしゃべり禁止だから、
勉強カフェに行くことにした」

ジュンギュ「勉強カフェ？そんなところがあるの？」

「うん、最近オープンしたばかりらしいよ。
ラウンジスペースもあるし、個室もあるみたい」

ジュンギュ「はあ！！？」

「…なに？」



ジュンギュが急に大きな声を出すから、周りからの視線を集めてしまった。



ジュンギュ「まさか個室でするつもり？」

「うん…その方が集中できるって言うなら」

ジュンギュ「馬鹿なの！？新入生を密室に連れ込んで何するつもり？見損なった！」

「はい？私がそんな人間に見えますか？」

ジュンギュ「そうにしか見えませんけど！
変な噂を流されたくなかったら人目のあるところで勉強することだね！新入生相手に変なことを考えるな！」

「考えてないってば…」



どうして私が連れ込む前提なのかが理解できない。

こういうのって普通女性の方が警戒するものじゃないの？

いや、

あんなに可愛いドヨンが相手だったら、私が警戒される対象になるのか？







―――






ドヨン「個室でお願いします！」

「ちょっと待って」



どこの席を利用するか、という店員の質問に答えたドヨンを止めて一旦後方に連れてきたが、
それは先程のジュンギュの言葉が脳裏をよぎったからだ。



ドヨン「先輩、どうしました？」

「個室じゃなくて、ラウンジはどう？」

ドヨン「ラウンジですか？さっき見学しましたけど、
人が多くて騒がしかったですよ？
騒がしいと集中できませんよね？」



課外授業を頼んだのは自分だからと、勉強カフェの料金は全額ドヨンが負担してくれることになった。

だから、私としても彼の意向をできる限り尊重したいが…




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