41.頼んでない家庭教師 ページ41
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「ゲームの家庭教師?」
ジュンギュ「うん」
「頼んでませんけど…」
ジュンギュ「特別無料の課外授業だよ」
「いや…」
頼んでないんですよ…
ジュンギュ「Aは人の厚意を無下にするつもり?
ゲームは脳を活性化させるんだよ?
ボケ予防にゲームって聞いたことないの?」
「いやボケの予兆きてないし…」
ジュンギュ「新入生とはどのくらいの頻度で課外授業するって?」
「週二だけど…なんで?」
ジュンギュ「俺とは週三ね!!」
「はあ?」
ジュンギュ「キムジュンギュプレゼンツ、
Aの脳を活性化させるプロジェクト!
週三で課外授業を受けられるなんて夢みたいでしょ?
Aだけの特権だよ!」
「うわ…夢であってほしい…週三もいじめられるの?」
ジュンギュ「いじめ?…本気で言ってる?
俺の課外授業を受けたい人間がこの世に何人いると思う?
一生チャンスが巡って来ない人間もいるのに、どうしてAは目の前にあるチャンスをみすみす逃すのかな?」
うーん…
彼のよくわからない課外授業を受けたい人間がこの世に何人かいるであろうことは認めるけど…
べらべらとまくし立てるジュンギュに困惑しながら私は口を開いた。
「じゃあ、その人達にチャンスを譲ってあげるよ」
ジュンギュ「精神的に向上心のないものは馬鹿なんだよ!
Aがチャンスを掴まなきゃ!」
そんなに強要しといて何がチャンスだよ…
「…わかった…もし、…もし…課外授業をすることになったとして、私は何を目標にジュンギュからゲームを学ぶの?」
ジュンギュ「目標?はは…笑える…お前はいつからそんなに理屈くさくなったの?ボケ予防だって言ったじゃん」
「……」
ジュンギュ「...ゲームを通して記憶力や戦略性を高めるんだよ、これでいい?」
ここまで来たらジュンギュは絶対に引かないだろう。
面倒くさがりのジュンギュがここまで頑なに課外授業をしたがるなんて変な感じがするが、それ以上に興味深くもあった。
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時