38.ハンバーガー ページ38
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ドヨン「もっと高いお店でいいのに…」
本を買った後、ランチを奢ってくれるというドヨンのご厚意に甘えて近くのハンバーガーチェーン店に来たが、彼はずっと残念がっていた。
「いや、私ここのハンバーガーが一番好きなんだ!本も買ってもらっちゃったし、本当にありがとう!」
私の横には書店の袋に入った新本があった。
それは私が選んだ "高慢と偏見" という洋書だった。
「ここ最近勉強から遠ざかってたけど、ドヨンのおかげでまた勉強しようと思えたよ〜きっかけをくれてありがとね!」
ドヨン「本当ですか?…僕も少しは先輩の役に立ってますか?」
「うん!」
実は、精神的に物凄く助けられている。
キムジュンギュ…いや…悪魔にズタズタにされたメンタルをドヨンが癒してくれるから…
馬鹿正直にそんなことは口に出さないが、私の方が得をしているのは確かだった。
ドヨン「先輩!これ美味しいです!先輩もいかがですか?」
そう言って自分のハンバーガーを私の前に差し出すドヨンだったが、この子は私を雛鳥かなにかだと勘違いしているのだろうか?
とんかつの時もだけど、抵抗がないのかな?
「あの…大丈夫?私が食べちゃっても…」
ドヨン「……先輩、こういうの嫌でしたか?」
「いや…全然嫌ではないんだけど…」
ドヨン「じゃあ、召し上がってください!」
ハンバーガーを私の目の前に差し出すドヨンに、結局今回も拒否することができなかった。
ドヨン「美味しいですか?」
「うん…美味しいね…」
「うわ!!」
急に聞こえた誰かの声に振り向くと、長身の男の子達がこちらを見ながら近づいて来た。
なんだ?
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時