31.あざとい ページ31
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無事に連絡先の交換を終えて、ついに後に引けなくなってしまったことを実感する。
「本当に私でいいの?後悔することになるかも…」
ドヨン「いいえ!僕、確信してます!後悔するはずないです!」
「あ……そう?…」
ドヨン「はい!あと、課外授業の日は僕が奢ります!」
「いや…そんなこと…」
ドヨン「いいえ!僕が全部奢ります!
先輩がご飯を召し上がりたい時にご飯を奢って、
コーヒーが飲みたい時はコーヒーを奢って、」
「……」
ドヨン「お酒が飲みたいならお酒も...」
なに?
隣から突き刺すような視線を感じた。
「うん…とりあえず連絡先は交換したから、詳しい日程は後で決めましょう…ドヨンくん」
ドヨン「はい!ところで先輩!僕のこともっと気軽に呼んでください!」
「うん?」
ドヨン「呼び捨てでいいですよ!」
「え…」
ドヨン「あとたまに敬語を使われますけど、タメ口でいいです!」
「あ……そう?」
ドヨン「はい!」
「わかった…」
目の前には期待したような目で私を見るドヨンくんがいた。
これは呼んだ方がいいのか?
「…ドヨン?」
ドヨン「はい!」
「おっけー…ドヨンね…おっけー」
ドヨン「はい!」
「もう授業始まるんじゃない?行った方がいいんじゃ…」
ドヨン「あ、そうですね!行ってきます!」
「…行ってらっしゃい…」
ドヨン「はい!先輩また後で!」
入ってきた時のように手を振って出ていくドヨンくんを私は目で見送った。
あの子の勢いに圧倒されてしまったな…
気が遠くなりそうだ。
そんなことを考えていると再び隣から強い視線を感じたため目を向ければ、キムジュンギュがいた。
通報するとでも言うんじゃないだろうね…
そんな私の考えに反してジュンギュは何も言わずに目を逸らした。
教授が入室してきたのを確認した私も前に向き直した。
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時