4.大好きなカップラーメン ページ4
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「……あ!ご飯行ったじゃん!」
ジュンギュ「ん?」
「私の友達!紹介したよね?ジュンギュに!」
3ヶ月ほど前、私の友人のひとりをジュンギュに紹介した。
詳しくは友人に紹介させられたとでもいうべきか。
あれから結局その友達と会うことはなくなり、私もすっかり忘れてしまっていたため、ふたりがどうなったのか聞けずじまいだった。
ジュンギュ「うーん…別になんにも」
「カフェ行ったんでしょ?」
ジュンギュ「なんで知ってるの?」
「どこのカフェがいいか私も相談に乗ったから」
ジュンギュ「ふーん」
急に無表情になったジュンギュに訳がわからなくなり口をつぐむと、そんな私に気付いたジュンギュは机の上にあった空のカップラーメンを手にし、ニコリと笑った。
ジュンギュ「俺はこれがいいの」
ジュンギュはこのカップラーメンが本当に好きだ。
ライン!
通知音が鳴ったスマホを確認してみると、サークルの代表からのラインだった。
[A!久しぶりに同期で集まってるけどお前来ないの?俺の奢り!]
知らぬ間にサークルの代表になった彼が同期達を集めて酒を交わしているようだった。
送られた写真を見ると、顔馴染みがずらりと並んでいる。
ジュンギュ「なに?同期会?」
「ちょっと…勝手に人のスマホ覗かないでよ」
ジュンギュ「え〜?俺とAの仲なのに今更何だよ?それより、行くの?ジフンの奢り?」
「…また人にたかろうとして…」
ジュンギュ「たかってないし!行くの?」
「はあ……行く」
ジュンギュの夕飯まで奢らされる羽目になる前に、私は同期会に向かうことにした。
全く、どうして人の金で食いつないでいこうと思うのだろう。
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時