28.課外授業 ページ28
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「課外授業?はは…課外授業ですか?」
ドヨン「先輩、やっぱり面倒ですか?」
ドヨンくんの頼みは、自分が洋書を読めるようになるように勉強を教えて欲しいとのことだった。
私は誰かに何かを教えた経験がないのもあり、できるなら拒絶したい頼みだ。
「私、本当に誰かに教えられるようなレベルじゃないんだ…ドヨンくんが本気なら尚更もっとまともな人に教えてもらわないと…
初めが肝心なのに中途半端な人に教わったら後で苦労するよ」
ジフン「でもAも英語が得意な先輩に頼んで教えてもらってたじゃん」
この野郎…
その口を閉じろ…
私の隣で言わなくてもいいことを言うジフンに目で訴えかけたが、私の目を見た彼は切実な訴えをガン無視してラーメンのスープを飲み始めた。
仕方なく再び目の前にいるドヨンくんに視線を向けると彼は真剣な面持ちをしていた。
ドヨン「先輩、僕が面倒なら面倒って言ってください!」
「いや…面倒とかじゃないよ?はは…」
ドヨン「...面倒ですよね…会ったばかりの新入生にいきなり英語を教えて欲しいと言われたら…」
「……」
ドヨン「文学に対する考え方が僕と似ているような気がして、実際に話してみてもよく合うような気がして…
先輩は何とも思ってないのに僕ひとりで突っ走ってすみません…」
無理に笑顔を作ったような顔をした彼を見て私は罪悪感に苛まれた。
だいたいやってもないことを面倒だと決めつけてしまっていいのだろうか…
ドヨン「すみません…」
「…やりましょう!課外授業やらせてください!私でよければ!」
ドヨン「え、本当ですか?」
「うん!スケジュール確認してみるよ!…正直私は上手く教えられる自信ないけど!」
ドヨン「ありがとうございます!先輩!これからよろしくお願いします!」
ジフン「Aやるなぁ〜」
意気込むドヨンくんと私を見ていたジフンは面白そうに囁いたが、お前は本当に覚悟しろ…
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時