27.どういう風の吹き回し ページ27
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「うん〜、食べれるね〜」
ジュンギュ「当たり前じゃん!美味しいでしょ〜?」
ジュンギュは私の返答に笑みを浮かべて自分も食べ始めた。
ジュンギュ「…………うん……やっぱり美味しい…」
顔が引きつるジュンギュを見て察した。
味見もしないでよくあんな得意げな顔できたな…
「ところで、急に料理するなんてどういう風の吹き回し?」
ジュンギュ「ん?あ〜、Aが可哀想でね〜。
今日お昼ひとりで寂しかったでしょ?
ラインの返信もできないくらい」
え…
あのふてぶてしいジュンギュがそんなことを気にして料理したっていうの?
悪魔が人間になるんだ…
成長したね…
些細な感激に浸っていたら着信音がなったため、スマホを確認すると先日久しぶりに会った同期からだった。
「うん?どうしたの?」
-A!!国文学科の貴公子に英語を教えてあげるって本当!?なんでそんなことになったの!!-
-今日一緒にご飯食べてたんだって!?-
-マジで!!あんた凄すぎ!!!-
わ…鼓膜が破けるかと思った…
あまりに大きすぎて、私の部屋全体に響き渡るような声だった。
スマホの向こうではまだ興奮状態の声が聞こえるが、つまり要件はそういうことだろう。
「たまたまだよ…本当にたまたま…うん…また後で話すね…」
興奮が冷めやらない同期に適当に返事をして電話を切った。
なんで知ってるんだろう…パクジフンか?
スマホを下ろして再びフォークを持ち、パスタを食べようとしたが…
「え?」
どこ行った?
消えたフライパンに顔を上げれば私の前に座っていたはずのジュンギュもいなかった。
神隠し?
辺りを見回すとフライパンを持ったキムジュンギュが玄関の前でサンダルを履いていた。
「ねえ!なんでそれ持ってくの?私一口しか食べてない!」
ジュンギュ「もともと一口だけあげるつもりだったんだよ!あとは全部俺が食べるから!」
いきなり大声を出してキムジュンギュは出て行った。
「やっぱり悪魔だ…」
成長してなかったね…
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時