21.昼食の時間 ページ21
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どうして私と彼が一緒に昼食をとるのだろう…
脳みそをフル回転させた私はひとつの結論に達した。
「えっと…学食くらいだったら奢れるけど…他のお店となると…今ちょっと手持ちが…」
ドヨン「…はい?…先輩...先輩には僕がそんな人間に見えますか?女性に奢って貰おうなんて考えたこともないです」
「え…いや…」
ドヨン「正直ショックです...」
「あ…ごめんなさい」
ドヨン「当然、自分の分は自分で出しますし…それに僕、学食好きなんです。だから、先輩...僕と一緒にお昼食べませんか?」
そう言って私の顔を覗き込む彼はとても可愛かった。
こんなに可愛い新入生と一緒にご飯を食べられるのなら死んでも悔いはないけど…
残念ながら今の私に選択肢はない。
「あの…本当に有難いんだけど…」
ライン!
拒絶の意志を示そうとしたその瞬間、振動とともにスマホからメッセージの受信を知らせる音が鳴った。
見るまでもなく、差出人がわかった。
キムジュンギュだ。
[A!さっきの授業でグループワークがあって、そのメンバーでご飯食べようって誘われた!
俺がわかったって言ったら、顔赤くして喜んでたよ〜
ずっと話してみたかったって!
Aがいつも一緒にいる人はどれだけ人気者なのか自覚してね!
可哀想なA、今日はひとりでご飯食べてね!]
なんだこのライン…
「私も学食好きです…学食で食べましょう」
ドヨン「わ!本当ですか!」
―――
「うちの学食はメニューが豊富なんだけど、特にとんかつが美味しいですよ」
ドヨン「そうなんですか!じゃあ今日はとんかつ食べます!昨日はオムライス食べたんですよ!」
「あ〜ヒョンソク先輩が奢ってくれたの?」
ドヨン「はい!」
やっぱり、持つべきものはヒョンソク先輩だ…
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時