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19.文学青年 ページ19

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友達も多いだろうにどうしてそこに座るの?



「あ…この授業一年生しかいないからドヨンくんの友達もたくさんこの教室にいると思うんだけど…」

ドヨン「はい?あ!先輩、再履修ですか?」

「……そうですね」

ドヨン「先輩、文芸創作が好きなんですよね?でも近代文学はあまり好きじゃないんですか?」



確かに"近代文学の理解"を再履修する文芸創作のエースなんて矛盾している話であるため、彼が疑問を示すのも頷けた。



「はは…一年生の前期はちょっと学校をサボりがちだったから、再履修しなければいけない授業が何個かあって…
あと、文学に関心を持ったのは前期の最後の方で…
ヒョンソク先輩の話はかなり美化されてますね…」

ドヨン「わ!じゃあもっとスゴい…後期だけでエースになったんですか!」



どうしてこんなに肯定的なんだろう。

召使いのように私をこき使うジュンギュとは正反対の彼と話していると、癒しという言葉が自然と浮かんできた。



「ところで、ドヨンくんも文芸創作に興味があるんだよね?国文学科でも文芸創作に関心ある人は少ないからビックリしたよ…」

ドヨン「あ…はい。僕の同期も文芸創作に興味ある人はいません」

「そうだよね…」

ドヨン「はい…あ!僕、昨日初めてうちの大学の図書館に行ったんですけど、見てください!こんなに借りました!」



ドヨンくんは自分の情熱を誇るかのように、鞄からたくさんの本を取り出した。

ざっと見た限り、全て私が以前読んだことのある本だったが、そのうちの何冊かに意識が向いた。



「あ…これ、この出版社より、そこの出版社の方がいいですよ…この本の翻訳めちゃくちゃで少し読みづらいかも」

ドヨン「え…そうなんですか?」

「うん…本を選ぶ時に翻訳家の名前を確認してみるのもいいかもです…ハズレにあたると本当に読みづらいから」

ドヨン「そうですね…ひとつの文章の翻訳で全く違う本になることもありますし…」



どうやら私の厚かましい言葉を真摯に受け止めてくれたらしい。

私が彼と話した時間はほんの数分にも満たないが、そんな少ない時間でも彼の文学に対する熱意は十分に伝わってきた。




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20.勤勉な彼→←18.また会いましたね



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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時

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