検索窓
今日:44 hit、昨日:9 hit、合計:81,828 hit

18.また会いましたね ページ18

.




私は講義室の隅で教授の顔色をうかがっていた。

なぜそんなことをしているのかというと、あの教授の講義を聞くのが二度目だからだ。

またの名を再履修ともいう。

この授業を履修するほとんどは一年生なのだ。



「はあ…」



周りを見渡すと、親しい人同士で固まっていることに気付いた。

幸いなことに、あの教授はグループワークの課題は課さないため授業が終わるまで透明人間になることを決意した。



「先輩?」



突然降ってきた清らかな声に顔を上げた私は、そこにいた予想外の人物に思わず面食らってしまった。



ドヨン「A先輩…ですよね?昨日会ったと思うんですけど…」

「あ……そう?」

ドヨン「はい…僕のこと覚えてませんか?」

「いや…覚えてます」



こちらを不安げに見つめる彼を見て不覚にも可愛いと思ってしまった。

なんと言うか、小動物のようで、守ってあげたくなるような、庇護欲を掻き立てられるような、そんな感じ。



ドヨン「本当ですか?じゃあ…僕の名前も覚えてますか?」

「キムドヨン…ですよね?」

ドヨン「わ、覚えてくれたんですね!」



どれだけ自分が学内で有名なのか知らないようだ。

多分彼の名前を知らない人の方が少ないだろう。

実際に今もチラチラと周りからの視線を感じるが、その視線の行く先は私ではなく全て彼だ。



ドヨン「嬉しいです!先輩!」



人懐っこい笑顔でそう言った彼は自然に私の隣の席に鞄を置き、その横の席に座った。

どうしてそこに座るんだろう。




.

19.文学青年→←17.一番イケメンなのは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (188 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
499人がお気に入り
設定タグ:TREASURE , ジュンギュ , ドヨン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。