2.私だけの特権 ページ2
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特権
コンビニでジュンギュから頼まれたチキンを買いながら、特権という言葉を思い出した。
特権とは、一般的に嬉しい権利のことをいうのだと思う。
客観的に見てキムジュンギュはイケメンだし、そんなイケメンに雑に扱われることを喜びと感じる人もいるのかもしれない。
果たして私にも、キムジュンギュがくれた特権は嬉しいものなのだろうか。
―――
「自分の食べるものくらい自分で用意したら?」
ジュンギュ「どうせAも食べるじゃん」
私はこいつの召使いか?
そんな疑問を真剣に浮かべながら沸騰したお湯をカップラーメンに入れ、机の上に持っていく。
おつかいからラーメンの準備まで全て私に任せたジュンギュは、ちょうど3分たったくらいに机の前に座り、箸を手に持った。
「こぼしてるよ」
ジュンギュ「ああ!ティッシュ!」
こちらに腕を伸ばすジュンギュに呆れながら箱ティッシュを持ってくると、ちょうどジュンギュは私のオムライスを勝手に食べているところだった。
「ねえ!なに勝手に食べてんの?」
ジュンギュ「なにこれデミグラス?」
「信じらんない…私のだって」
ジュンギュ「Aのものは俺のでもあるでしょ〜」
「…………なんでこんなのがプリンスなんて呼ばれてるの?」
誇張しているわけではなく、キムジュンギュは入学後すぐに歴史学科のプリンスという異名をとった人物だ。
友人がいうには学内でキムジュンギュを知らない人はいないらしい。
ジュンギュ「なんで?俺が学科で一番イケメンだからじゃない?Aも知ってるでしょ?」
「歴史学科ってそんなに男少なかったっけ…」
ジュンギュ「はあ〜Aはどうして文学部なのに理解力がないのかな?」
またひと口、オムライスを食べて腹黒い笑顔を浮かべたキムジュンギュは、みっともないと思われていることも知らずに口を開いた。
ジュンギュ「俺が卒業しても永遠に歴史学科のプリンスキムジュンギュって語り継がれちゃうかもな〜」
ああ…イケメンでさえなければ言い返せたのに。
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扇子(プロフ) - みさん» いえいえ!こちらこそ読んでいただきありがとうございます!これからも更新頑張りますね☺️ (2022年6月26日 1時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新してくださりありがとうございます! (2022年6月25日 0時) (レス) @page47 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - ゆゆさん» わ!ありがとうございます!!嬉しいです☺️ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - おもしろすぎて最高です! (2022年6月3日 1時) (レス) @page41 id: 4940a29e5c (このIDを非表示/違反報告)
扇子(プロフ) - みつきさん» わ〜!!ありがとうございます!!嬉しいです☺️これからも楽しんでいただけるように頑張りますね!! (2022年6月2日 22時) (レス) id: 3dae27e4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扇子 | 作成日時:2022年5月19日 18時