僕らを繋ぐ13の弦

第37話 ページ37

ー夏休みも終わり、ついに大会前日になった。

浦「…今日は練習これで終わりな、これから明日の準備をします」

その声は、いつになく元気が無かった

宙「どうしよう、失敗したら…」
怜「練習だと思って、ミスしても知らんぷり！」
来「あかん、緊張してきた！真咲助けて！」
真「そんなこと言われても、俺も緊張してるから…！」
涼「絶対大丈夫や、今の俺らなら」
虎「Aちゃん、曲名ってもう決まった？」
『はい！』
虎「本当に！教えて！」
『明日のお楽しみです！』
虎「え〜、Aちゃんも生意気言うようになったな笑」
『先輩、荷物全て運び終わりました』
浦「うん、ありがとう」
虎「…部室に来るのも、最後なのか」
浦「ああ、みんなとの練習も、何もかも……そして、明日が、最後の演奏……」
虎「あっという間だったな…」
浦「本当だな…」

光「ストーーップ！そういうのは明日やってください！」
健「しんみりするのはまだ早いですよ！」
浦「光黄…健水…そうだな……！」
『あ、あの！みんなで円陣組みませんか…？』
来「あっ賛成ー！」
怜「やりたいです！」
浦「じゃあするか！輪になって！」

全「………」
虎「何か言ったら？部長」

浦「…今まで、この10人で一緒に練習できて、本当に楽しかったです。

虎次、中学のときからいつも俺のわがままに付き合ってくれてありがとう

健水、頼りない俺の代わりに後輩を指導してくれてありがとう

光黄、演奏でできなかった部分を的確に教えてくれてありがとう
来音、明るく振る舞って部活の雰囲気をよくしてくれてありがとう

怜生、難しいリズムをすぐに理解して教えてくれてありがとう

涼真、みんなが緊張してた時に安心感をくれてありがとう

真咲、1年を先導して積極的に動いてくれてありがとう

宙、いつも1番に部活に来て準備してくれてありがとう

A、俺の背中を押してくれてありがとう

……昔から

…明日は泣いても笑っても最後だから、悔いの残らない演奏にしよう！

ファイトーー！！」
全「オオーー！！！！」


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閲覧ありがとうございます！
遂に最終章となります！最後まで読んでもらえると嬉しいですm(_ _)m

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