僕らを繋ぐ13の弦

第30話 ページ30

浦「えー、みんなに報告です、昨日狂平と話をしてきました」
虎「狂平と…！？」
来「昨日の感じ悪い人？」
浦「ま、まあ、でもいい奴だから…」
光「それで、なんて？」
浦「"予選大会で選ばれろ"…って」
真「つまり、全国大会に…？」
浦「ああ、だから、夏休みは部活をたくさん入れたいんだ、それになるべく休まないで欲しいんだ…」
涼「…大丈夫です！俺も腕治ったらいっぱい練習するつもりでしたから！」
浦「涼真…」
涼「不可能を可能に変える…でしょ？」
健「…この状況を打開するには、必要ですね！」
浦「健水…ありがとう……！」
虎「その前に、問題は期末テストじゃねーの？」
浦「期末……あああ！！！」
怜「期末テストがどうかしたんですか？」
虎「この高校では、学期末の成績で一教科でも赤点がついたら、補習で夏休みの前半が潰れるんだ…」
宙「潰れる…」
虎「浦正は去年の夏休みは英語で赤点だったからな…」
浦「虎次だって三学期の数学は赤点ギリギリだっただろ…！」
虎「俺はやる時はやる男だからな〜」
涼「部長がいない状態で練習は…」
浦「う……ごめん、俺期末終わるまで…」
『あの、私でよければ教えますか…？』
浦「本当に！？」
虎「いやいや、1年が3年の英語分かるのか？」
『一応、英検2級なので…あと、私も倫理が分からないので教えて欲しいです！』
浦「…いいよ！倫理ならできるから！じゃあ日曜日に俺の家でいい？駅で待ち合わせで！」
『は、はい！』
来「俺も…」
怜「来音くん」
来「でもAが…」
怜「浦正先輩なら大丈夫…それに、Aから提案してるから」
来「…分かった」

ー夜ー

浦正蓮次!倫理教えてくれ!日曜までに!
蓮次なんやねん急に、テストか?
浦正そんなところだ、土曜日でいいか?蓮次部活の後ならええけど


ー日曜日ー

浦「…なんでお前がいるんだよ！」
蓮「Aが浦正と勉強するってゆうてたから、それに俺の方が倫理はできるからな」
浦「それじゃあ昨日教わったのに意味無いだろ！」
蓮「これで浦正は英語に集中できるやろ？」
『私も英語教えられるように勉強してきたので…！』
浦「折角Aにいいところ見せられると思ってたのに…」
『部活してるときの先輩はかっこいいですよ？』
浦「…ありがとう/////」
蓮「良かったな浦正(￣▽￣)」
浦「蓮次うるさい…/////……俺の家行くよ」
『あ、はい！』

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