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第23話 ページ23

健「涼真っ、待てや!」
『なんで逃げるの!』
涼「来ないでください…!」
健「あほ、逃げんなや!」
ガシッ
健「ハァ、ハァ、やっと捕まえ…」
『涼真くん、その腕…』

涼真くんの腕は包帯が巻かれ、固定されていた

涼「…これが発表に出られへん理由です、離してください」
健「骨折した理由…聞いてもええか?」
涼「……」
『涼真くん、もしかして野球してた…?』
涼「えっ…」
『そこにある野球のグローブ、R.Y.って刺繍がある。涼真くんのだよね?』
涼「…はい、俺のです」
健「じゃあ、金曜日にはよ帰っとるのも?」
涼「…地域の野球クラブの練習日なので」
健「なんで野球してたんや、箏はええんか?」
涼「健水先輩が引っ越した後、俺は中学で親に内緒で野球部に入ってました、そこで強くなって3年のときにはエースになりました。高校も野球の強いところを考えてました。でも親にバレて、引っ越すときに野球がなくて箏曲部のある中野高校に入学させられました。それがこの部に入った本当の理由です。骨折も練習で転んだからです」
健「じゃあ箏の練習はずっとしてなかったんか?」
涼「いや、親に内緒で野球をしてたのでバレないように箏もしていました、でも…箏なんか、嫌い、大嫌い、俺のしたいことを奪っていく」
『…何それ』
健「A…?」
『箏は悪くないじゃん!悪いのは自分の意見を言わないで我慢してる涼真くんでしょ!?』
涼「なんやねんそれ…」
『涼真くんが生きたいように生きればいいじゃん!自分は野球がしたいってハッキリ言えばいいのに!』
健「A落ち着けって…!」
『本当の自分になってよ……』
涼「Aさん……」
健「涼真、俺はお前の味方やから、お前が野球をしたいなら、一緒におばさんを説得しよう」
『浦正先輩も話せば分かってくれるはずだから』
涼「………Aちゃんが話せば…ね」
『え?』
涼「だって、浦正先輩って絶対Aちゃんのこt」
健「わああああああ!何ゆーてんねん涼真!」
涼「あはは、ごめん、二人ともありがとうな、これからは本当の自分で接せるようにする、あと箏曲部はやめへん、今まで通り金曜日だけ休むな」
『涼真くん…!無理はしないでね?』
涼「おん、頑張る!」
健「そういや昔の涼真は上から目線で師匠みたいなところあったな…」
『そうなんですか…!』
涼「改めて、中野高校箏曲部1年、雪村涼真です!よろしくな!」
健「ほんなら部室戻るで!みんな待っとるからな!」
涼A「はい!」

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設定タグ:風男塾 , 青明寺浦正 , 箏曲   
作品ジャンル:その他
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野良ギツネ(プロフ) - 総合70位になっていたようです!ありがとうございます!! (2018年8月16日 21時) (レス) id: 7e9876f2a7 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 更新ありがとうございます! また楽しみにしてます!! 明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。 (2018年1月1日 13時) (携帯から) (レス) id: 6ca89fc091 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)今回もとっても面白かったです! (2018年1月1日 7時) (レス) id: 13c2452427 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 更新また楽しみにしてます! いろいろテストも大変ですよね (2017年12月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 6ca89fc091 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - 野良ギツネさん» お久し振りです!本当ですか!?すごく嬉しいです。楽しみにしていますね!私も定期テストあるのですが、おかげで頑張れそうです! (2017年11月26日 0時) (レス) id: 13c2452427 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずくも | 作成日時:2017年3月4日 10時

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