僕らを繋ぐ13の弦

第21話 ページ21

練習を初めて1ヶ月。発表まであと1週間になった

ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾝｯ

浦｢うん、だいぶ揃ってるし強弱もできてきたね！じゃあ１回全部通してみようか｣
涼｢先輩、すみません、このあと予定あるんで先に帰ります｣
浦｢あ、了解、お疲れ！｣
涼｢お疲れ様でした｣

ｶﾞﾗｯ…… ﾋﾟｼｬｯ

虎｢なぁ、涼真って金曜日いつも帰り早いけどなにか習ってるのか？｣
浦｢さあ、雪村会の子だから家でレッスン受けてるとか？｣
光｢まさにミステリーですね…｣
健｢…涼真ってさ、なんか隠しとる気がする｣
『…隠してる？』
健｢おん、俺らに心許してへん感じするんや｣
『き、緊張してるだけじゃない…ですか？きっと打ち解けられますよ！』
健｢そうやとええな…！｣


翌日は、土曜日なので9時から1日練習だった

宙｢おは草ぎゃらくし！Aちゃん、来音くん、レオ様！｣
『浦正先輩といい、箏曲部ってオリジナルの挨拶をするって決まりあるっけ…』
真｢いや、ないから、宙くんは中学からこの謎の挨拶してるよ｣
来｢レオ様？なんで怜生は様呼びなん？｣
宙｢尊いからです｣
来｢そうなん？俺は｣
宙｢来音くんは、かわいい？｣
来｢お、俺やって男なんやで！｣
真｢それにしても３人とも来るの速いね、まだ8時だよ｣
『なんかあと1週間しかないって思ったら不安で……そういう二人も速いよね？』
真｢俺も同じ。どうせだから、俺らだけで合奏してみない？｣
怜｢いいけど、涼真くんまだ来てないから剣の舞はできないよ？｣
『課題曲ならできるから、課題曲やろうよ！』
来｢俺どっちみち１人やん…｣
『来音ができる速さでいいよ！』
来｢わかった！｣

『用意できた？』
怜｢うん！｣
宙｢はい！｣
来｢ええで！｣
真｢いいよ！｣

『……さんはいっ！』

〜♬*゜


…ﾋﾟｺﾝ

演奏に夢中になっていた私たちは、5人のスマホに同時に通知が入ったことに気づかなかった

涼真俺来週のイベントで演奏できません

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