僕らを繋ぐ13の弦

第17話 ページ17

浦｢虎次！｣
虎｢浦正おせーぞ、こういう時に限って4人も休まれると困るんだけど｣
怜来A｢すみません…｣
浦｢虎次が今日のこと言わなければ2人しか休まなかったのにな〜｣
健｢先輩喧嘩してる場合ちゃいますよ！｣
浦｢ああそうだった、何が大変なんだ？｣
光｢見れば分かりますから！こっちへ！｣
浦｢？？？｣

宙｢あ、浦正先輩！｣
真｢えっと、この人が部長です…｣
？｢部長さん？今日から箏曲部入ります、1年の雪村涼真です｣
浦｢雪…村……まさかあの！？｣
『どうしたんですか？』
浦｢箏曲にはいくつもの団体があるが、その中で雪村会はトップクラスの実力の団体でとても有名なんだ｣
涼｢よう知ってますね、浦正先輩。でも俺はその雪村家の子ってだけで雪村会ではないです｣
浦｢でも、なんで中野高校に…｣
涼｢5年前までは全国大会の強豪校だった中野高校…でも、近年は人数不足で迫力が無いため全国大会に出られない…しかし、中野高校の手法は雪村会も注目しているほどの実力がある。俺はその技術を磨くために中野高校に来ました｣
浦｢そうなんだ、じゃあ涼真！これからよろしくな！｣
涼｢こちらこそよろしくお願いします！｣
虎｢じゃあ全員いることだし、1年にも課題曲やらせてみたら？｣
浦｢そうだな！じゃあこれが楽譜ね！｣
『ありがとうございます！……無題？』
浦｢うん、去年部室の掃除してたら見つけたんだ。だいぶ汚れてて曲名はわからなかったけど、弾いてみたらいい曲だったから書き直したんだ｣
虎｢じゃあまず2、3年で弾いてみせるか！｣
光健｢はい！｣

♫〜

浦｢…どうだった？｣
来｢のんびりだったり激しかったりしてかっこええです！｣
怜｢こんなの俺らも弾けるんですか…？｣
浦｢最初は1年生用の楽譜でやって、慣れたら俺らと同じ楽譜で練習するから大丈夫だよ！｣
虎｢パートはどうする？｣
浦｢10人で3つに分けるから…4・4・2にする？｣
虎｢OK、じゃあ2パは俺と光黄と怜生と宙でいいか？｣
浦｢勝手に決めるなよwまあとりあえず仮のパートにするから、1パは俺と涼真と真咲とAな！十七絃は健水と来音で！｣
来｢十七絃？｣
健｢十七絃は名前の通り弦が17本あって、低い音が出るんや。頑張ろうな！｣
来｢面白そう！頑張ります！｣
浦｢じゃあ1時間程パート練な！｣
全｢はい！｣


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