三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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Shade4 side


　オスプレイはライに任せよう。
　俺は風見さん救出のため、下に降りた。
　かなり下の方まで落ちたようだが、コナン君の声がする。


「おじさん！ しっかりして！」


　声を掛けてるってことは息はあるのか。良かった……。
　そう安堵したのも束の間、ゴンドラがギギギィと嫌な音を立て初め、2人へと迫っていた。
　まずい！ このままだと2人が下敷きに……！

　姿を見られることになるが、こればかりは仕方がない。
　俺は飛び出して風見さんを引きずり、コナン君も安全な場所へと引っ張った。そしてギリギリゴンドラの下敷きになるのを防ぐ。


「あ、ありがとう……」
「この人は俺に任せて」
「おじ……お兄さんは？」


　顔ほとんど見えてないだろ、おじさん言うなよ。おじさんかもしんないけど！


「風見さんと同じ公安だから安心しな」


　嘘だけど。
　公安と言えば信用したのか、コナン君はどこかへと走って行った。
　俺は風見さんを観覧車外に連れて行くため、風見さんの腕を自身の肩に掛け、体を支えながら歩いた。

　運んでる途中に目を覚まさなきゃいいんだけど……。

◇

Aside


　観覧車の入り口付近に着くと、頭上からものすごい音がし、観覧車の中央部分から土煙が上がった。
　爆発……！？ 違う、それにしては規模が小さい。何かが落ちたのか？

　携帯を上に掲げ、律を通して暗視する。
　そうすると、オスプレイが観覧車から離れていくのが見えた。そして一部のゴンドラがない。取るゴンドラでも間違えたとか？ なわけないか。
　なんて思っているとジンから電話が掛かってきた。


「一体何があったんです？」
『東都水族館にいるな？ キュラソーが逃げた。観覧車内に行って始末しろ』
「キュラソーが？ 了解」


　ゴンドラ内にいなかったら落としたのか。
　にしても、逃げたってどういうことだ？ 公安が逃がした……わけがない。だとしたらキュラソー自身が逃げたということになる。
　記憶を取り戻したかどうかは分からないが、思い出していないなら公安から逃げる理由がない。ってことは恐らく思い出している。そしてなぜか組織を裏切った……。

　私はジンの指示もあったのと、ゴンドラ内にいるはずの公安の安否を確認するために観覧車内部に入った。




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