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全ての準備を終え、洗面所に立つ。
『変装おっけー、荷物おっけー、律おっけー？』
『はい、おっけーです！』
準備が整ったことを確認し、重役との待ち合わせ場所に向かう。
ドレスを着ているが、これはあくまで警備の仕事。警備の仕事以外でも常備しているが、暗器はちゃんと懐に持っている。あとインカムも防衛省から支給されているので、それは目立たないよう髪の毛で隠してある。
防弾チョッキとか自分の身を守れるものは着れていないので、何かあった時は気を付けなければならない。
招待してくれた重役と合流し、会場入りする。
警備に当たっている人の中に顔見知りの防衛省の人がいたが、こっちは変装してるので挨拶はできなかった。向こうも私が殺崎Aだとは気付いていないし。
「挨拶周りに行くんだが、一緒に付いてくるかね？ 嫌であれば好きなように過ごしてくれて構わないが……」
『一緒に行きます。好条件を出してくれる方がいるかもしれませんので』
「あっはっは！ そりゃあ困るなぁ」
冗談だと分かるように言うと、今日連れてきてくれた人は気分を上げた。
腕に手を添え、エスコートされながら会場内を見回る。何度も言うがこれはあくまで警備の仕事。表立っては動けないが、警備の人数や配置は回っているときに確認した。
「こんにちは、お久しぶりですなぁ」
「おやおやこんにちは！ お、どなたですかそちらの女性は……」
『初めまして、桜間衣都羽と申します』
「優秀な翻訳家の卵なんです。うちの仕事を依頼を受けた次の日には出してくれてね。ミスもないし言い回しも上手だし、うちの専属にならないかと誘ってるんですよ」
重役は私を自慢するように紹介する。
「ほぉ〜とても綺麗なお嬢さんですし、これは羨ましいですね」
『ふふ、ありがとうございます』
その後2人は世間話を始め、たまに私も会話に混ぜてもらいながらニコニコ過ごした。
ある程度話をすると、また次の人へと挨拶をしていく。
参加者一覧を見た時から思っていたが、ここには業界など関係なくかなりの人が集まっている。
医学界、商社、金融、政界などなど、他にもお金持ちの方々やその友人たちまで来ている。
なんのパーティーだと問われると謎だが、まぁ普段関りが持てないような人たちで飲み会をしよう的なノリなんだろう。
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芹奈(プロフ) - ちなみに今は純黒の悪夢の所です、陰が活躍してきてて、予想が当たっていればいいなあと思いながら読んでいます！これからも更新頑張ってください！ (2021年5月28日 8時) (
レス) id: 6feba31318 (このIDを非表示/違反報告)
芹奈(プロフ) - コメント失礼します。面白すぎて1から6まで一気読みしてきました！そこで私の勘違いかもしれないのですが、陰の人たちってもしかして....あの人たちでは？と思ってしまいました...wたくさんの憶測を立てて読めて本当に面白いです！頑張ってください！ (2021年5月28日 8時) (レス) id: 6feba31318 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ありがとうございます！ 使わせていただきました！ (2020年6月30日 21時) (レス) id: 2dcc01bb7f (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 9ねみさん» いーですよ！めっちゃ嬉しいです！ (2020年6月30日 21時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» 夜空さん、Wikiの下り、続編のQ＆Aで使ってもいいですか？ （ネタがなくて続編出すのにてこずってるなんて言えない……） (2020年6月30日 20時) (レス) id: 2dcc01bb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ねみ | 作成日時：2020年6月5日 22時
