三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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　寮内にいるとのことで、すぐに来てくれるだろう。


「呼んでもあんまり意味なくないか？」
「キュラソーと関わり合ったかもしれないだろ？」
「ないって言ってたぜ？」
「え、まじ？」


　あちゃ〜。それなら呼んだ意味なかったかも？
　キュラソーは自分と関りがあったかもしれないという言葉を聞いて、首を傾げていた。


　数分待っていると、扉が開く。
　入ってきた人物とキュラソーの目が合うと、2人は目を見開いて驚いていた。


「アイリッシュ……？」
「キュラ、ソー……」


　なんだよ、お互い知ってそうじゃん。なんで嘘なんかついたんだ？ と、ジトっとした目をShade5に向けると、そいつも驚いて口をポカンと開けていた。


「そっちかよ。俺はてっきりShade4かと……」
「元組織の人間つったろ。Shade4は元NOCじゃん」


　呼んだのはShade8のアイリッシュ。同じく新さんと湊さんが連れ帰ってきた元組織の人間で、幹部だった人だ。

　俺達が本格的な変装をする際、手伝ってくれるのはこの人。
　ベルモットに少し教わったことがあるらしく、新さんと湊さんとも協力して、ベルモット並みの変装術を防衛省は手に入れることができた。


「水族館で保護した組織の人間って……キュラソーの事だったのか」
「貴方、死んだはずじゃ……」
「いや、死にかけてる所を助けられたんだよ。助けられたっつーか、捕まった？」


　アイリッシュはAちゃんが組織に潜入するための準備をしている時、防衛省に来た。
　初めはキュラソーと同じく尋問対象だったが、ピスコという組織にいた人をジンに殺され、組織に……というよりジンに強い恨みを持ち、あと死に際に助けてくれようとした江戸川コナンを守りたいということで陰に入った人。


「キュラソーも陰に入れたいと思うんだが、アイリッシュはどう思う？」
「……組織に裏切られでもしたのか？」
「いいえ、私が裏切ったの。陰がどんなものなのか分からないけど、子ども達を守ることができるなら……協力したいわ」


　そうハッキリ言ったキュラソーの目はまっすぐだった。




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※アイリッシュは、映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』に出てくる人です。

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