三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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　木村の交友関係を洗われたら1発アウト。Aが防衛省に所属していると分かればベイリーズはNOCではないかと疑われることになる。
　任務に支障はない。でも……。殺崎Aが任務のためであっても人を殺すと、知られたくない。


「店出ます？」
「ちょっと待ってください、木村さんからキュラソーの名前が出たのが気になります」


　まぁ、そうだよな……。
　刑事部はキュラソーのことを記憶喪失の女性として認識しているわけで、名前は本来知らないはずだ。それでも知っているのは、私が木村の前でキュラソーの名を口にしてしまったから。でも降谷さんはそんなこと知る由もないし、他に考えられるのは、木村が裏で組織員と繋がっているからか、風見さんが情報を漏らしてしまったか、くらいだろう。

　恐らく降谷さんは、木村が組織と繋がっているのを最悪のケースとして追っているはずだから、木村の疑いを払拭できれば交友関係を調べられなくて済むか？


「警察だからじゃないですか？」
「水族館にいたのは公安です。刑事部の彼が知っているのはおかしいと思いませんか？」
「……そうですかね」


　店、出たい……。けど木村が組織と繋がっている可能性があると考えている以上、部下である風見さんの身が危険になるため、降谷さんはここから出たくないだろう。
　頼む風見さん、木村を止めてくれ。

◇

「おい木村、店の中よく見てみろ！」


　風見さんがいきなり小声で注意してきて、周囲に気付かれないよう店内を見回す。見回すまでもなく、風見さんの言っていた意味が分かったが。
　別の席にAと安室さんがいた。

　やべぇ……俺めちゃくちゃやらかしてない……？ うわ、うわぁぁ、ちょっと待って、え。マジか、マジだよな……。え、ちょっと待って、俺なんかまずいこと……Aの名前言ったなぁ。やったなぁ、これ……。
　ちょ、うわぁ……ごめんA。

◇

　俺は木村にキュラソーの名前どころか情報は何も教えていない。名前を知っているのは殺崎さんが教えたからだろう。
　きっと後で降谷さんに問い詰められる……。弁解しようにも殺崎さんのことを言うわけにはいかないし、俺が怒られるのか……。
　木村、やってくれたな……。




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