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烏間side
それは百歩譲っていい。だが遺体が出ないという不可思議を起こしたまま戻ってきたコイツらの行動が見逃せない。
「お前たちは自分がどういう存在なのかちゃんと自覚しろ!」
「烏間さん、忘れられては困るんですが、私たちは元々Aが原動力ですからね。防衛省と手を組んでるのは動きやすいからですよ」
「でも新、防衛省に匿ってくれって頼み込んだの僕らだよね」
「……oh」
殺意が湧いてくる……。
そしてちょうど他の陰のメンバーが戻ってきた。キュラソーはまだ眠っているようだ。
「んじゃ俺キュラソー連れてくわ」
「俺風呂ー」
「待って俺も一緒に入る〜!」
「あー、俺医療班呼んでこよーっと!」
「ちょっと、誰も助けてくれないんですか!?」
この状況を見て4人がさっさとこの場から離れる。
そして2人は、残ったShade2に助けを求めるよう視線を投げかけた。
「まぁ……。私もキュラソー同様、死亡確認をしっかり取られていないままここにいるわけですし、似たようなものじゃないですか?」
「貴方の場合は周囲に誰もいなかっただけでしょう。キュラソーは……」
「そーですよ! このまま放って置いても行方不明って扱いになるだけじゃないですか!」
「どうせ防衛省で保護するなら、逃がさない限り僕らの存在はバレませんよ。第一キュラソーだって、気を失ったから僕らの事見てないし」
そういう問題じゃ……。
言ってることは間違ってないが行動の反省くらいしてくれ!
「それに僕達、もうそろそろAの前に出ても大丈夫じゃない? ね、新」
「まぁ、そろそろ。もしAに拒否られでもしたら死ねます」
「待って多分、というより絶対、僕の方が拒否られる」
「それは君が悪い」
「元を正せば全部新のせいじゃん!」
はぁ……始まった。コイツらの昔話になんか付き合ってられん。
俺は呆れて何も言えなくなり、仕事に戻ることにした。
あの2人が表で動けるようになるってことは、他の陰のメンバーも元の生活へと戻っていくだろう。
そうなると、通常の仕事に加え、10人近くの手続きをしなければ……。あぁ、そういえば新たに3人増えたんだったか。
人助けをしてくれたことには感謝するが、奴らが公に動けない分、隠ぺいの手間が多すぎる。
2人の戸籍をどこに置くかはAさん次第。それは後回しにしよう。
はぁ……仕事の多さに億劫になってきた……。
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芹奈(プロフ) - ちなみに今は純黒の悪夢の所です、陰が活躍してきてて、予想が当たっていればいいなあと思いながら読んでいます!これからも更新頑張ってください! (2021年5月28日 8時) (レス) id: 6feba31318 (このIDを非表示/違反報告)
芹奈(プロフ) - コメント失礼します。面白すぎて1から6まで一気読みしてきました!そこで私の勘違いかもしれないのですが、陰の人たちってもしかして....あの人たちでは?と思ってしまいました...wたくさんの憶測を立てて読めて本当に面白いです!頑張ってください! (2021年5月28日 8時) (レス) id: 6feba31318 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ありがとうございます! 使わせていただきました! (2020年6月30日 21時) (レス) id: 2dcc01bb7f (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 9ねみさん» いーですよ!めっちゃ嬉しいです! (2020年6月30日 21時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» 夜空さん、Wikiの下り、続編のQ&Aで使ってもいいですか? (ネタがなくて続編出すのにてこずってるなんて言えない……) (2020年6月30日 20時) (レス) id: 2dcc01bb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:9ねみ | 作成日時:2020年6月5日 22時