三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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Shade1 side


　それでキュラソーを連れて来たらしい。
　誰にも見られていないことを願うばかりだ。


「つーかなんでキュラソーは観覧車を止めようとしたんだ？」
「私が水族館内で仕掛けがないか調べていた時、貸し切りにされた観覧車に子どもが乗ったと言っていた一般人がいたが、何か関係あるんじゃないか？」
「組織の幹部だろ？ それはねぇだろ」


　Shade5の問いに、Shade2が憶測で答える。
　だけどキュラソーはNOCじゃない組織の幹部だ。組織が崩壊させた観覧車を止めようとするのも、子どものために自分の命を捨てようとするのも、変だ。Shade3がそれを指摘する。


「いや、クレーン車に乗っていたキュラソーは上を気にしていました。Shade2の読みは0ではありませんよ。さぁ、とりあえず連れ帰ってください」


　新さんに促され、キュラソーに催眠ガスと念のための拘束を施し、車に乗せる。


「あ、Aちゃんは無事ですよね？」
「当然」


　湊さんが笑顔で頷き、東都水族館にサイレンが聞こえてくる。そろそろ出た方が良さそうだ。


「じゃあまた後で。事故らないように」
「了解〜」


　最後にそう言葉を交わし、新さんと湊さんを置いて車を走らせた。

　俺の予想。徒歩組の方が帰るの早い。
　多分渋滞起こってるだろうしねぇ。いや、こっちから出てく車はほとんどないから逆に空いてるかも？

　結果、別の所で交通事故起こってて渋滞になってた。

◇

Aside


　観覧車が無事に止まり、ジンに電話を掛ける。
　電話に出たが無言だった。


「……大丈夫か？」
『……あぁ。お前もさっさと引き上げろ』
「了解」


　墜落したからか、少し……というかかなり不機嫌だった。
　生存確認が取れたので電話を切り、私は壊れたクレーン車を見る。

　伝言……。
　今は死神の格好だから無理だ。また後日……もしくはコナン君にお願いしよう。あぁそうだ、ベルモットとの繋がりも聞いておかなきゃ。

　悔しい気持ちを押し殺し、人目のつかない場所へと移動する。


「Aさん」
「……赤井さん。変装しなくていいんですか？」
「すぐに帰る。送るか？」
「じゃあお願いします」


　ここに残っても意味はないし、知り合いに見つかった時が面倒なので赤井さんと帰ることにした。

　途中降谷さんも見たし、さっさと引き上げて正解だったようだ。
　鉢合わせたら向こうが大変だろうしね。




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