piece252 ページ2
.
私がメールについて考えていると、ジンは警察からキュラソーを奪還するため、例の機体……色々高性能な
公安がキュラソーを観覧車に乗せると読み、上からゴンドラごと持っていく作戦に出るようだ。
キャンティとコルンがいないとは思っていたが、ジンの指示で警察病院を張っていたんだそう。
ウォッカも戻ってきた。
「バーボンとキールは後回しだ。まずはキュラソーを奪還する。行き先は……東都水族館」
「ジン……！ あなたまさか、こうなると読んであの仕掛けを……！？」
あの仕掛け？ 航空機以外に何かあるのか？
「ウォッカ行くぞ。車を回せ。ベイリーズも来い」
「……すみません、断らせていただきます」
「なに？」
「完成したばかりなんでしょう？ 不確かな乗り物は乗りたくないんです」
「チッ、そうか」
ジンは不機嫌になりながら倉庫を出て行った。
何を仕掛けたのかは知らないが、十中八九一般人を巻き込む仕掛けがされている。
キュラソーはまだ公安の元にいるだろうし、私がどう動いても意味はない。
それなら1人でも多くの一般人を助けるための行動をしよう。
「それなら私と来ない？」
「いいや、特等席で見させてもらうよ」
「そう。残念ね」
ベルモットも倉庫を出て行った。
キールの方へ振り替えると目が合う。
「どうにかな……」
「5分したら戻る」
「え？」
バーボンがまだ倉庫にいることに気付いていないんだろう。私がいつまでも中にいるとバーボンは出てこれない。
困惑するキールを置いて私も倉庫を出た。すぐ近くに身を潜めるが。
キールにも、バーボンに私の正体は言わないよう伝えてあるから余計なことは言わないだろう。
倉庫内からキールとバーボンの会話が聞こえ、少しするとバーボンが倉庫を出て行った。それを見届け私は再び中に入る。
どうやら手錠だけ外してもらったようだ。
「気付いていたのね、彼がまだ中にいると」
「まぁね、肩見せて。手当てする」
「水族館に向かわなくていいの？」
「公安が動いている以上、組織を止めるために私ができることはない。急いで向かう必要はないよ」
手当てを施し、キールはその場に残って組織の迎えを待つと言った。変に行動して更に疑いを向けられないようにするためだ。
私は遅れて水族館へと足を運ぶ。
.
piece253 Shade3 side→←piece251
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芹奈(プロフ) - ちなみに今は純黒の悪夢の所です、陰が活躍してきてて、予想が当たっていればいいなあと思いながら読んでいます！これからも更新頑張ってください！ (2021年5月28日 8時) (
レス) id: 6feba31318 (このIDを非表示/違反報告)
芹奈(プロフ) - コメント失礼します。面白すぎて1から6まで一気読みしてきました！そこで私の勘違いかもしれないのですが、陰の人たちってもしかして....あの人たちでは？と思ってしまいました...wたくさんの憶測を立てて読めて本当に面白いです！頑張ってください！ (2021年5月28日 8時) (レス) id: 6feba31318 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ありがとうございます！ 使わせていただきました！ (2020年6月30日 21時) (レス) id: 2dcc01bb7f (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 9ねみさん» いーですよ！めっちゃ嬉しいです！ (2020年6月30日 21時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» 夜空さん、Wikiの下り、続編のQ＆Aで使ってもいいですか？ （ネタがなくて続編出すのにてこずってるなんて言えない……） (2020年6月30日 20時) (レス) id: 2dcc01bb7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：9ねみ | 作成日時：2020年6月5日 22時
