え、やめてください【忍たま】

トリップ ブーメラン ページ44

内心呆れていると





曲者が手裏剣と刀を構え始めた

…これはまずいのでは、逃げるといっても平太は

腰を抜かしてしまっているし





何とかするしかない





早速手裏剣が３つ飛んできたので持っていた

不思議な武器をフリスビーみたいに投げると見事に

３つとも弾いてくれた

こちら向かってきた忍者の刀を手甲でうけとめる









ガキンッ





「ふん」





これでも一応忍者なのか受けた腕は痺れてしまった

曲者がもう一度刀を振り上げた時









キンッガシャン





「なッ」





先程投げた武器がブーメランのように弧を描きなが

ら戻っまてきたかと思うと

曲者が振り上げた刀に命中し、そのまま落としてく

れたのでサッと刀を拾い上げる





『…平太もう少し下がって』





確認は出来ないが後から音が聞こえるので大丈夫だ

ここまでは上手く事が運んだけど…





「チッ、学園長の前にお前からだ」





ちょっとやばい





拾い上げた刀を構えると









『……ッ！』





４年生の誰かが手で伏せろと合図していたので

しゃがんだ瞬間









キンッ





後から私がさっき投げた武器が曲者の手甲に当たる





「仲間が来たか…」





次々とくる武器を手甲で受け止めながら私から徐々

に後ろへ下がっていく

そこそこ距離ができたところで曲者が一瞬のうちに

消えてしまった

…と思ったら落とし穴に落ちたらしい









「だぁいせいこう」





ついさっき手で伏せろと合図してくれた人は落とし

穴を見るなりそんな言葉を零した

ススキを持っている辺りこの人が仕掛けたのだろう









「喜八郎！早くその曲者を縛らんか」





後ろを見れば不思議な武器を人差し指でくるくる回

しているまたもや４年生がいた

ああやって使うのか、あの武器









どうやら助けられた様です

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