え、やめてください【忍たま】

トリップ 矢羽根 ページ11

食堂での





あのピシパシッの音が気になり、あの音なんなんだ

ろうと２人に聞いてみてもポカンとされてしまい慌

てて気のせいだったかも否定したが絶対にそれは無

い、ずっと聞こえてた。余計に気になったので昼休

み斜堂先生に聞いてみたら一瞬驚かれたけど丁寧に

説明してくれました。









あの音は矢羽根といって忍者の間で使う暗号という

か言葉らしい、一般の人には聞こえなくて聞こえて

も何を話しているのかは分からないと大変便利なこ

とだった。私は山に囲まれた田舎育ちだから耳がよ

かったのかもしれない





あの音が常に聞こえてたのは多分私の事について話

していたのだろう、内容はわからないけど本人に話

されてるのバレてるぞ









…少し思ったんだけどこの矢羽根、内容さえわかれ

ば後々使えるのではないか、例えばなにかの合同実

技の時矢羽根などで作戦会議をしていたら私はその

作戦が丸わかり……みたいな





そう簡単には覚えられないと思うけど後々覚えなき

ゃいけないし役に立ちそうなので矢羽根についての

本がないか図書室に来ているのですが

……誰もいないけど…開いているし入っていいよね

もしダメだとしても謝って出ていけばいい





図書室だから当たり前だけど本がいっぱい

見つかればいいけど…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





結論から言うとすぐ見つかりました。

種類ごとに分かれていてまたその中でそれぞれの学

年に必要な本が分別されていて探すのに全然苦労し

ませんでした。ここを管理している人は絶対優しい





矢羽根の本には一応あいうえお表みたいのがあった

のでまずそれを覚えようと思う。聞きながらとかだ

ったらわかりやすいけど…仕方がない





脳内に焼きつけるように文字を辿っていった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





何を食べるのか悩んでしまい当番が遅れてしまった

不破雷蔵は早歩きで図書室を目指していた

まだ誰も来ていないことを願いながら扉をあけると









雷蔵「………！」





食堂で噂されていたあの１年生がすごい真剣に本を

読んでいた、その表情は１０才とは思えない程の

凛々しい姿で雷蔵は目を疑ってしまい、その場で立

ち止まる





しかし、当番のことすぐを思い出し邪魔にならない

ようにそっと扉を閉じた

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