松葉杖と尋問_4 ページ43
『…気になる？まぁ、貴方の秘書なんだから、当然よね。
人1人殺 すのに、あんまり抵抗は無いようだったけど』
「…自白…、した、って…こと、か？」
その言葉に、
わずかに口角を上げて意味深な表情を向けるA。
後ろでその会話を聞いている目暮は、
戸惑った様子を見せている。
「…ち…、違う」
『…』
「…俺じゃ、ない…」
『…』
「…アイツ、…五十嵐の…指示で…」
『…私を刺したのも？』
「それは…、俺は…知らない。俺じゃない…」
様子が変わり、口を開き始めた東堂を目の前に、
Aは後ろを振り返り、チラリと目暮に視線を送った。
そして、
「詳しく、聞かせて貰えますか。東堂さん」
再び目暮と入れ替わるようにして、
松葉杖を持ち立ち上がると、Aは取調室を出て行った。
“貴方にとっては良かったのかもしれないわよ。
警察にいた方が、安全でしょうから。”
そう小さな声で言い残して。
「春宮さん！…あんなこと言って…」
『…あんなこと？』
そして、取調室横のマジックミラーから中の様子を見ていた高木が、
すぐさまAに駆け寄ってきた。
「…東堂の秘書が自白したって…」
『言ってないけど』
「…え…でも、…あんまり抵抗ないみたいだったとか…」
『それは、そうなんじゃない？
五十嵐の...、遠藤の手を借りて逃げて。未だに自白をしてないんだから。
反省してないんでしょ。…つまり、人殺 しに抵抗なかったってことなんじゃない？
普通の人間は、怖くなって自白したり、動揺したりするものよ』
「…あ…そ、それは…。」
“嘘”ではない。
自白したのか、という東堂の問いにYESと答えた訳じゃ無い。
そして、東堂の秘書の様子を、推察から導いた結論で話しただけ。
それは、”嘘”ではないことだ。
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white12(プロフ) - 開設しましたらお知らせしますね！ぜひ、高さんが描いて下さった夢主ちゃんを見てみたいです！ (2020年2月16日 12時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 高さん» コメントありがとうございます。な...なんと、そんな嬉しいことがあって良いのでしょうか...。本作を読んで頂けているだけでも嬉しいのに、イラストを描いて下さったなんて本当に嬉しいです！実はtwitterはやっていないのですが、この機に...とも考えておりまして。 (2020年2月16日 12時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
高(プロフ) - 夢主さんのイラスト勝手に書かせていただきました笑作者様見ていただきたいんですけどツイッターはやってないですか？ (2020年2月16日 12時) (レス) id: 9e0ac4ae00 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - fujizakuraさん» 本作をお読みいただきありがとうございます。公開が遅くなり申し訳ありません。(8)は既に公開済みですので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年1月31日 14時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
fujizakura(プロフ) - 【８】がパスワードがかかっていて見れません (2020年1月30日 17時) (レス) id: 21ccb35895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月20日 8時
