SNOW DROP II (7)【名探偵コナン/警察学校組】

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「さぁ、どうでしょうね」

目 「君の要求は…？川端殺 害の容疑で、ここまでするとも思えないが」

「今はまだ。…大人しくしていて下さいね」


要求を口にせず、ただ、
拘束され座り込むAたちにナイフを向ける遠藤。


(輪廻のヒカリと直接繋がってたのは、遠藤。
…向こうは終わってるかしら)


輪廻のヒカリの本部の制圧。
公安警察が踏み込んでいるはずだ。

他のフロアにも爆弾が仕掛けられているということは、
遠藤だけじゃない、こちらに他の彼らの仲間もいるということだろう。


(…こっちにも公安の人間が入ってるはず。
他のフロアの爆弾と潜んでいる奴らの仲間、
何とかしてくれると…良いんだけど)


Aたちが拘束される前、公安刑事が姿を現すことはなかった。
それは想定済みだ。
彼らは彼らのやり方があるはず。

しかし、”こちらのテリトリーだ”と言っていた降谷の言葉から、
この議員会館に既にいる、あるいはこれから踏み込んでくることは確実だ。


『…貴方1人で実行しようとしてる訳？』

「は…？」

Aの言葉に、
遠藤がピクリと眉を動かし、彼女の額ギリギリにナイフを突きつけた。


「…何のことですか？」

『さっき、目暮警部が言ったでしょ。国家テロ。
…貴方だけで遂行しようとしてるってこと？』

「…ハッ…」


何も知らないような素振りのAに、
鼻で笑い、今度は彼女の首筋にナイフを突きつける遠藤。
しかし、その切っ先は少し震えていた。


(…やっぱり、あんまり慣れてはいないみたいだけど…、
ちょっと自暴自棄になってる感じもする…わね。)

殺 しには慣れていなさそうだ、
遠藤に対してそう感じていたA。
しかし、何をするか分からない。そうした雰囲気を漂わせる彼に、
Aは鋭い目を向けた。



「それはどうでしょうね。…でも、刑事さんなら、こういうことをするのはどんな人間か、
どんな”人間たち”か。想像出来るんじゃないですか？」


Aのわざとらしい問いに、
わざわざ答えてやっているという雰囲気で、遠藤がニヤリと笑い、
五十嵐の方へ視線を向けた。


「まぁ、私欲にまみれた先生たちが、
…その私欲の先で、こういうことになるかもしれないって事は想像していなかったんでしょうけど」

『…』

「だから、こんなことになっちゃってるんですしね？」


挑発するような遠藤の視線と言葉に、
五十嵐は怯えつつ、忌々しそうに彼を睨み返した。

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