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爆弾、と聞いて、驚かなかった訳では無い。
レプリカ、とのことだが、
誰が何のために、という不安はもちろんある。
ただ、ニュースの記事を読む限り、それらは警視庁の警官たちによってレプリカと判断されたと知ったAは、
とりあえず、自宅マンションへと足を進めていた。

『シャワーだけでも、ちゃんと家で浴びたいし…』

事件があったとはいえ、昨日の服のままというのも何だか気持ち悪い。
こんな時にも、営業として、人様との対応を考えてしまう自分に、
Aは自嘲した。



――――――――――


(…まぁ、あぁいうことがあっても、電車の中は普段通りよね。
本物じゃなかったみたいだし。)

マンションに着くと、
さすがにそこにはもう警察官たちはいなくなっていた。
代わりにマスコミがちらほらウロついているようだったが、
何食わぬ顔で自宅に戻ったA。

そして、シャワーを浴び、着替えをすませ、
簡単に朝食を取ると、出社するため緑台駅へ向かうA。
この数時間で一体何往復しただろうか。


「月島さん。昨夜、大丈夫でしたか?」

『え?』

「あ、確か、緑台に住んでませんでしたっけ?」

出社するや否や声をかけてきたのは、部下の湯川だ。

『良く覚えてたわね。
あんなことがあって、ちょっと…マンションには入れなかったけど、大丈夫よ。』

「爆弾…って言ってましたよね。何であんな――」

『…私も良く分からないけど、悪質なイタズラかもしれないし、…今捜査してるってことでしょ。
それより、昨日のデザイン――』

不安じゃ無い訳じゃない。
でも、当然、仕事がSTOPする訳じゃない。
出社すれば何があろうとCorsoの営業課長であり、webクリエイターなのだ。
普段通り、今日の予定を再確認すると、
Aはテキパキと仕事を進めていった。

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設定タグ:名探偵コナン , 萩原研二 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月29日 22時

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