41.餠雪 ページ41
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「⋯え、なに、どういう」
北『⋯ん、じゃ、おやすみ』
「え、ちょ」
私の気持ちなど露ほども知らないような電話の切れる音が鳴って、ただ呆然とする。
最近の北斗は、次から次へと私の感情を忙しなく動かす。
つまり、北斗は蓮くんに嫉妬、したってこと？
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樹「この雪の量で傘ささないつもり？」
「今日は濡れて帰りたい気分なの」
樹「は、なに？気持ち悪」
「埋めるよ？」
今日は、雪。結構大粒の雪が、柔らかい風に吹かれてゆらゆらと舞い降りている。
ただ、このまま駅まで歩けば濡れちゃうなって感じの量で。
「なんでこういう時に限って先生に呼び出されるわけ？」
樹「ピアス開けたのバレたんだよ」
「バレるに決まってんでしょ、ファーストピアスつけてるし」
樹「いけると思ったんだけどなー」
「それで反省文書かされるとかダサ」
樹「黙れお前、お揃いで開けるか？」
「無理、私真面目だから」
とか言って、痛いのが嫌なだけなんだけど。
生徒指導の先生話長いし、反省文も書かされるなら結構時間かかるだろうから
この前の雨の日みたいに、私は樹を置いて1人で帰ることになった。
樹「俺の傘使えよ」
「いい、樹の傘錆びてるから」
樹「自分が濡れるよりいいだろ！」
自分のことは後回しで、こうやっていつも私を優先してくれて。ほんと、不器用だけど優しいよね。
雨じゃないからまあ、濡れるっていっても大した量じゃないでしょ、とか思って
余裕ぶっこいて樹に手を振りながら玄関に向かって
いざ、玄関に着くと
⋯思ったより、やばいかも、これは。
いわゆる、餠雪っていう、水分が多いやつ。
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くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！拗らせ北斗くん大好きです！続き楽しみにお待ちしてます！ (11月21日 13時) (
レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (7月29日 16時) (レス) id: c9c9d458e3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早く結ばれてほしい、別れた理由知りたいです。 (2023年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 541c7ab773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年11月26日 22時
